財団法人 民間放送教育協会

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第166回 屋根の上の童

2006年11月19日(日) 福井放送制作

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福井県越前町で作られる越前焼は日本六古窯の一つに数えられ、850年の歴史があります。町内には多くの窯元があり、陶芸村を形成しています。大屋光夫さん(62歳)が「風来窯」という名の窯を作ったのは昭和45年。以来、陶芸家35て35年活動してきました。多くの陶芸家は生活していくために“商品作り”に主体をおくのに対し、大屋さんは“作品作り”が中心で、「見る人がホッとできるものを作りたい」と考えています。そんな大屋さんが現在取り組んでいるのは、家の屋根の上に飾る人形作り。屋根の長さと人形の寸法を計算すると、置ける人形の数は21体。現在、14 体が完成し、残り7体を制作中です。 その人形は笑っていて、なぜか見る人にやすらぎを与えてくれます。 人形作りは大屋さんの陶芸家としての集大成とも言える取り組みなのです。のびのびと陶芸に励む大屋光夫さんを通して、一生の仕事に誇りを持って生きることの大切さを考えていきます。


ディレクターズ・ノート
陶芸家・大屋光夫さんの存在を知ったのは昨年の9月でした。「今、あの屋根の人形を手がけているのですよ」と案内してくれた大屋さんでしたが、その後、何ヵ月にも及ぶ取材をされることになるとは想像していなかっただろうと思います。陶芸家というと誰しも「どうやって食べているのか」という疑問を持つと思います。そのあたりのことは取材を重ねても、正直よくわからず、だったら前向きに「童」と向き合う大屋さんを直線的に描いていこうと腹を括りました。この番組を見て、一人でも元気になり、どこかほっとするような気持ちになっていただければ、制作者としてこの上ない喜びです。
<ディレクター 渡辺敏明>


大屋光夫さん「風来窯」(ふうらいがま)
福井県丹生郡越前町小曽原   Tel)0778-32-2210

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