




「小学生の学校生活満足感」
楽しい 51.5% すこし楽しい 39.7%
あまり楽しくない 7.2% 楽しくない 1.6%
文部科学省「学校教育に関する意識調査」(平成10年度2月調査)
蓮代寺小学校を訪れるといつも温かく、懐かしい思いにかられます。学校が、子どもや先生だけでなく、親たちや地域の人が一緒になった、考え、学び、楽しむ場所になっているからだと思います。
小学生の学校生活満足感調査では、半数以上が「学校が楽しい」と答えています。
楽しい学校とは、どんな学校なんでしょうか?
取材した蓮代寺小学校では、はだしの校長先生は、いつも自然体でした。子どもたちは、先生の前で素直に自分を表現していました。楽しい学校とは、安心して自分が出せる学校なのかもしれません。
◆編集後記
長年、多くの学校を取材していますが、最近、学校が楽しくない、学校に行くのがツライという言葉を、子どもだけでなく、教師からも耳にすることがよくあります。
大阪の附属池田小事件以降、安全面からの配慮からとはいえ、学校が門を固く閉じ、外部との交流を必要以上に警戒するようになりました。学校が孤立し、閉塞感を強めているような感じがします。
また、親たちも、仕事の忙しさからか、学校と必要以上に関わらなくなりました。教師との信頼関係が築かれないまま、問題が起こった場合にどうなるのだろうか。必要以上に一方を責めてしまうのではないか。私自身、小学生を持つ母親なので、人ごとではない問題です。
しかし、どこの学校でも、一歩、中に入ると、子ども達は元気に学び、先生達もとても真摯に取り組んでいます。親たちも生活に追われながらも良い子に育てたいと頑張っています。
取材した蓮代寺小学校では、子どもも親も先生も、そして、地域も一緒になって、学校を楽しんでいます。この楽しさは何だろう。蓮代寺町の持つ環境もありますし、「はだしの校長先生」ほか、先生達がとても、楽しんで様々な取り組みを行っていることにもあると思います。林校長先生は、いつも自然体です。はだしで歩く姿を見ていると、ありのままの自分でいいんだよと、そのまんまの自分を受け入れてもらえる安心感があります。そんな校長先生の前で、子ども達は、素直に自分を態度や言葉で表しています。驚くほど豊かな言葉が出てきます。失敗しても負けても、笑われない、思い切り自分の力が発揮できる場所になっています。笑ったり泣いたり怒ったり、安心して自分が出せる場所です。そのまんまの自分を受け止めてもらえる安心感が、楽しさに繋がっているんだと思います。
うまくいかなくてあたりまえ、簡単には答えの出ない農作業、物を作る裏には、たくさんの人の苦労があることを知ること、そんな本当のこと教えてくれるはだしの校長先生、まさに地に足のついた生き方を教わっていることが、さらに大きな安心感を子どもたちに与えているのだと思います。地道に活動する校長先生の姿から、取材させて頂いている私も、たくさんのことを教わりました。
歌「はだしの校長先生」には、自分を型にはめず、素のままの人間になろうよ!というメッセージが込められています。親や先生だけでなく、学校に関わる多くの人が、素直に心を開いて、繋がりあうことが大事なんだなあと感じています。大人達がそうした関係を築き、生きることを楽しむ中でこそ、子ども達がのびのびと生きる力を身に付けていくのだと思います。この番組から多くの人がそれを感じて、行動を起こしてくれたらと願っています。