




四季のある日本。季節ごとの旬の食材と、それを生かす先人の知恵をもった日本にいて、その恵みを享受しないのはもったいないことではないでしょうか。
取材をはじめた頃は、まだ小さかった稲がまもなく収穫の時を迎えます。薬味ごはんの夏は過ぎ、秋は栗やきのこの炊き込みごはん。
◆学びの種は日常茶飯にあり◆
日常茶飯には、旬の素材が上手に取り入れられています。
◆足元の食を大切にしたい◆
食の安全が叫ばれる今こそ、地産地消の「足元の料理」を見つめなおすことが大切。
◆伝承料理を次の世代へ◆
工房を開いて10年あまり。とうがらしの教えは確実に次の世代にも広がっています。
◆夢…伝承料理を通して故郷のすばらしさを伝えたい◆
伝承料理を通して、多くの人が足元を見つめなおし、故郷の素晴らしさを知るきっかけになれば。佐佑子さんの願いです。
◇ナビゲーター:宮崎真由美(大分放送ディレクター)◇

◇ディレクター:大分放送 宮崎真由美◇
人間は食べなければ生きていけません。なのに、私たちは食べることをおろそかにしていないでしょうか。金丸佐佑子さんが伝えようとしている伝承料理は決して郷土料理というわけではありません。その土地の恵みを、先人たちが上手に取り入れて伝わってきた土地の味だったり、お母さんが毎日毎日作り続けてくれた家庭の味です。そんな身の回りの「日常食」つまり「お家ご飯」を大切にするということは、自分の足元を大切にすること。そうすれば自分自身も大切にすることができる。今回の取材で印象に残る金丸さんの言葉はたくさんありますが、おもしろいなと思ったのが「枝葉末節」と「適当」。珍しい料理や高い料理が注目されることは悪いことではないけど、基本を知らずに、枝葉の先ばかり見ている風潮がないだろうか。毎日料理を作るのに、いちいち分量なんて計っていられない。伝承料理教室で生徒から分量を聞かれた金丸さんは「適当でいいのよ。自分がおいしいと思う分量でいいの。」とよく答えていました。私たち現代人は、見た目や形にとらわれすぎているのかもしれません。
このところ噴出している食の問題は、本当に大切にしなければいけない、「基本」「足元」を軽く扱ってきた結果なのかもしれません。取材を終えた今、地元の米と卵で作る「卵かけごはん」、手作りのぬかどこで作る「漬物」がとても贅沢でおいしいと感じています。皆さんも、そんな身近なところから始めてみませんか?


