




映画が好きで地方の映画祭にも出かけたりする。そこには映画ファンは集まるがその土地で暮すフツーの人はあまりやって来ない。そりゃそうだ、ゴダール特集なんかやってもマニアにしか受けない。北村光男さんの移動映画に同行したとき、小さな公民館がシネマパラダイスに変わるのを見た。子どもたちの瞳にスクリーンの光が貼りついていた。人が集まる場所としての映画館の価値がそこにあるような気がした。そして二ツ屋映画祭。善映館を埋め尽くす爺ちゃん婆ちゃん父ちゃん母ちゃん子どもたちの姿。そして笑顔。地域の人が地域の人のために企画した意義のある祭りだった。映画の力を信じている北村さんと善映館を宝物のように思っている二ツ屋の皆さんが、古くて小さくて小屋のような善映館を(すみません失礼な言い方で)、どこよりも生き生きと輝く映画館にしていた。その輝きがそのまま二ツ屋の人たちの魅力なのだと思う。
最後に、カメラがとっても苦手な北村さんの奥さん、取材に伺うたびにご飯をご馳走になり本当にありがとうございます。手打ちうどんとても美味かったです!
◇ディレクター:鹿野純之介◇