




◇ディレクター:青谷美穂◇
佐田さんに初めて出会ったのは2年前。人を包みこむ優しい笑顔、下宿生に語りかける言葉に、思わずひきつけられ取材を始めることになりました。佐田さんが語る言葉には、ひとつひとつ重みがあります。「インターハイに負けたからって一生不幸か?そうじゃないですもんね。負けた後、どう頑張るか、これが大事ですもんね」と語ったことがあります。相撲部員たちにとって、インターハイがすべて。だから、負けたときは目の前は真っ暗です。でも佐田さんの一言は、真っ暗な心に「ぽっ」と光を灯してくれるように感じました。下宿生を思うあたたかい気持ちが、言葉に表れるのだと思います。下宿生とともに一喜一憂してきた、32年・・、下宿の第一期生は今や高校生の親となっています。その方がこんなことをおっしゃていました。「今ね、気がつくと、おじさんに言われたことを息子に言ってるんですよ。特に言われてイヤだったことをね」と・・・。佐田さんの思いは、次の世代へとつながっています。季節はめぐり、またインターハイの季節がやってきます。相撲部員たちは今、インターハイ出場をかけ稽古に励んでいます。今年の夏、佐田さんの喜ぶ顔を見たいものです。