財団法人 民間放送教育協会

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信越放送(平成28年度)

学校決定の経緯

 少子高齢化が進む中山間地の小学校に焦点を当て、自分たちの地域の魅力の再発見につなげてもらおうと考え学校の選定を進めた。
その中で、学校全体で「ノーメディアデー」を設けるなどメディアリテラシーに力を入れていること、小規模校で児童全員が授業に参加しやすいことなどから、長野市の信州新町小学校に打診。市の教育委員会にも、事業趣旨をご理解頂いたことで、スムーズに事業受入れを決定してもらった。

計画準備

SBCの「小学校授業支援事業」への参加はこれで3回目。これまでのノウハウも蓄積されつつあり、前回、前々回の担当者から引き継ぎを受け、スムーズに計画に移ることができた。まず、学校側の行事予定を確認した上で、弊社側で授業の大まかなスケジュールを決定。詳細を学校側で詰めてもらう形をとった。

 私たちがお手伝いしたのは、あくまで作業のやり方だけ。「転校生にこの町の名物を教えるっているストーリーにしよう!」「教室で居眠りして、寝ていた間に体験したというオチは?」。私たち大人では、想像もつかない構成を子どもたち自身で考え、その場面を表現するには何が必要か、チームで話し合って決めていきました。
子どもたちが悩んだのは、「頭の中のイメージを他者にどう伝えるか」「伝えたいことをどう映像で表現するか」。 これは、私たち日々ニュースを放送している人間にとっても、忘れてはならない大切なこと。 子どもたちの葛藤を通し、メディアの原点について考えさせられる貴重な経験でした。

 5分を超える大作を作った子どもたち。その過程で学んだのは、四角い箱から流れてくる"既製品"としてのテレビ番組が、実は多くの人の"手作業"で出来上がっているということ。そしてその作業で大切なのは、コミュニケーションだということ。
テレビ、インターネット、SNS...。あふれんばかりの情報の中を生き抜く子どもたちが、今回の体験を通して、その情報の裏側にある人の熱を感じ取る力を身につけ、正しい情報、必要な情報を取捨選択できるようになってくれればと願っています。