高知放送(平成27年度)

ウミガメの保護をテーマに番組づくり  【高知市立春野西小学校】

高知市立春野西小学校では、4年生がウミガメの保護活動を行っています。今回の授業は6年生45人に対して、「4年生の活動を取材して番組を作ってみませんか?」という提案からスタート、昨年6月から9月にかけ7回の授業を行いました。

ウミガメ保護活動の取材で何をテーマに何を取材するかを考えてもらった結果、A班「ウミガメの採卵・放流」、B班「ウミガメってどんな生き物」、C班「ウミガメのふ化」、D班「ウミガメの放流」に決定。子どもたちは夏休み期間中も含め6回の取材に出向きました。しかし、リポートの枠を付けていると4年生のウミガメ放流が始まってしまうなど悪戦苦闘。自分たちでなく4年生の活動を伝えなければならない難しさに頭を悩ましながら、積極的に撮影の役割を果たしてくれました。

子どもたちの撮影素材を局が編集して完成したVTRは、夕方ワイド番組内の春野西小学校からの生中継で6年生にお披露目。生の緊張感も体験してもらおうと子どもアナウンサー・ディレクター・カメラマン・音声の特別中継班を編成し、放送の一部を担ってもらいました。子どもたちによる中継の締めのコメントは「多くの人が関わって番組が出来ている。テレビの見方が変わった」でした。

テレビの番組は物事の全てを伝えているわけでない。
これが本来伝えるべき授業ポイントでしたが、夏休みを返上で撮影に懸命に取り組んだ子どもたちの姿を見たら、体験を通してテレビの見方が少しでも変化してもらえればいいか・・と今は思っています。