山口放送(令和元年度)

 

山口放送(令和元年度)
【活動名】山口放送アナウンサーによる読み聞かせ授業
【実施期間】2019年8月~2020年1月
【実施回数】3回

<事業実施の成果・課題>
 これまでは山口県出身作家の作品を使って実施していましたが、今回は改めてアナウンサーが自ら選書を見直しました。内容も食に関するものや、人の命について考えさせるものを題材に選びましたが、興味をもって聞いてくれ、子どもたちの高い集中力が見られる授業になりました。話の訓練を積んだアナウンサーによる読み聞かせは好評で、先生方からは、朗読の授業などへの参考になったという声をいただきました。

<担当者の感想>
 絵本の読み聞かせを喜んでもらえたことが、素直に嬉しかったです。子どもたちが、物語によって笑ったり、驚いたり、悲しそうにしたりと、表情が変化するのを目の前で感じられました。これは、普段の放送の中では得られない体験です。聞き手の表情や様子を見ながら、話しに緩急をつけたり、間を取ってみたりと工夫をするので、読み手も勉強になります。
 今回は、読み手が選んだ絵本(昔話、食育、命の話、外国の絵本)を数冊持っていき、その中から子どもたちに表紙とタイトルで絵本を選んでもらいました。子どもたちが興味を持った絵本は、美しい挿絵よりもインパクトにあるようでした。10分を超える物語もありましたが、集中してよく聞いてくれたと思います。ストーリーがしっかりしているものは、長くても、挿絵が少なくても、子どもたちが想像力を発揮することで楽しめたようです。読み聞かせは、幅広い年代で喜んでいただける活動だと感じました。絵をしっかりと見せられる紙芝居や、挿絵のない物語なども読んでみたいと思いました。これからも続けていきたい活動です。

<教諭・保育士・子どもたち・参加者の感想>
【教諭】
・集中して段々前のめりになって聞く姿を、普段は見ることがありませんでした。しっかりと聞かせる経験は、アナウンサーのように上手に読み聞かせする人もいるので、そういう方にしていただく機会がますます増えたらいいなと感じました。
【子どもたち】
・私は読んでもらうことがあまりなくて、久しぶりに読んでもらって、楽しいときは楽しく言い、悲しいときは悲しそうに言っていて、私もそのような感じで読みたいと思います。それに主人公とほかの人物の声が言い方もちがったので、むずかしいと思うけれどがんばりたいです。
・さし絵がなくても声でシーンがわかった。
・とてもすらすら読まれてとてもすごかったし、感じょうをこめて悲しい時、うれしい時のメリハリをつけていて、私も弟などに読む時も感じょうをこめて読んであげたいと思いました。
・とてもはきはきとした声で、とても分かりやすかったです。アナウンサーさんは、ニュースで伝えるときのことばをどのようにおぼえているのか、おしえてほしいと思いました。