#197 みずあかり ~町をつくる 人をつくる~

2019年11月16日(土)(テレビ朝日 放送) 熊本放送制作 協力/文部科学省 総務省 中小機構 JAグループ


2004年に始まったイベント「みずあかり」。10月の秋の夜の2日間、3万個以上の竹灯籠の灯りが熊本城周辺やお堀の水面を優しく照らす。
イベントを手がけるのは企業や行政ではない。竹灯籠の制作や設置、イベントの運営を全てボランティアが行なっているのだ。毎年延べ4000人が参加し、資金は寄付や協賛金でまかなわれている。

今年のみずあかりの最初の会議の席で、開催日がラグビーW杯の熊本での試合と重なることが伝えられた。「外国人を含め、より多くのお客が来る!」と盛り上がる運営委員の面々。しかし単純に喜べる話ではなかった。W杯開催に伴い、街中で多くのイベントが行われるため、竹灯籠の設置時間に制限が出たり、設置エリアが離れたりする恐れが出てきたのだ。また、周辺が明るく、騒がしくなり過ぎると、本来のみずあかりのしっとりとした雰囲気が損なわれるかもしれないという心配も。


灯りのデザインやレイアウトを担当するのは三城賢士(36)。三城は大学4年の時、第一回のみずあかりに参加。その美しさに衝撃を受け、大学在学中に竹灯りをプロデュースする会社を起ち上げた。今はみずあかりのデザインのほとんどを彼が手がけている。「色々条件があった方が面白いものが生まれる」と今年の状況にも前向きだ。

さらに、今年初のチャレンジが。

運営委員の大学生たちから「自分たちも灯りのデザインをしたい」という声が上がったのだ。大学生がデザインを手掛けるのはみずあかり16回の歴史の中で初めてのこと。学生制作リーダーの内田栞里(20)はみずあかりの参加は3回目。物を作ることは好きでこれまで制作作業を楽しんできたが、「本来リーダータイプではないので・・・人をひっぱるのは苦手」と不安げな表情も見せる。

大学生たちはどんな竹灯籠を作り上げるのか?そして今年のみずあかりはどうなるのか?

編集後記

ディレクター:清水 葉子(熊本放送)

「みずあかり」に使用される3万個の竹の灯りは、使いまわされることなく毎年新たに作られます。その理由は「作る過程に意味がある」から。およそ50人の運営委員と延べ4,000人の一般ボランティアが成長しあう場が「みずあかり」です。今回の番組ではその灯りのデザインに挑戦した大学生たちを取材しました。

大学生の制作班リーダーの内田栞里さん(20)の最初の印象は少しおとなしい感じ。本人も「自分はリーダータイプではない」と話していました。作業がなかなか軌道に乗らず、取材するこちらの方が不安になることも。しかし、周囲の支えや本人の頑張りで少しずつ灯りが形になっていきます。

そしてもう一人の主役、これまでずっと灯りのデザインを一人で担ってきた三城賢士さん(36)。出てくる言葉は常にポジティブ。「大丈夫、できるよ」と学生を励まします。彼自身が若い頃に周囲の大人にそうやって受け止められ、自由にやらせてもらえた。だからこそ、今はその恩を返す形で若者たちを支えたい、と話します。

この夏の大学生たちの挑戦は、きっと熊本の町をよりよくするための原動力になることでしょう。若者たちのチャレンジに刺激をもらった数か月でした。

番組情報

◆熊本暮らし人まつり みずあかり
【H P】http://mizuakari.net/

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