其の10 博士の愛したシャボン玉

2008年07月05日(土)(テレビ朝日OA) 静岡放送制作

‐シャボン玉とんだ~屋根までとんだ~
屋根までとんで こわれて消えた‐

シャボン玉の魅力にひかれ、子どもたちに向けたシャボン玉ショーを300回以上もやってきた佐藤早苗さん(77歳)。現在、老いを理由にシャボン玉ショーを離れている佐藤さんですが、昨年自宅の庭に研究所を建てました。講師養成のための「シャボン玉研究所」です。
今春、一人のベルギー人が研究所の門を叩きました。彼の名前は、マノエル(34歳)。
佐藤さんが伝えたいのは、ショーの技術だけではありません。最も伝えたいのは、「シャボン玉」を観る心の尊さ。それは、「屋根までとんで こわれて消える」シャボン玉のはかなさです。マノエルには、この歌詞の意味が分かりません。それでも彼は、必死にその意味を知ろうとしています。佐藤さんもあの手この手で伝えようとします。そんな彼らの姿の先には、日本人が忘れかけている「シャボン玉を観る心」があるはずです。佐藤さんとマノエルの交わりを通じ、日本人とシャボン玉の関係を探ります。


佐藤先生は、化学者なんだけど、ずっとずっとシャボン玉の研究し続けて、
◆シャボン玉は日本の文化◆
日本の心とかシャボン玉の美しさを教え続けてるね。遊び心と熱心さ、そこは魅力がありますね。
◆「つなぐ」それが年をとった人の務めなんだ◆
77歳で研究所を作って、シャボン玉そこまで愛してるっていうのは、本当に素晴らしい。
◆二人で一つ シャボン玉夫婦◆
奥さんがいつも応援してくれたし、見守ってくれたし、お手伝い色々やってくれたおかげで佐藤先生も頑張りつづけたんじゃないかな。
◆夢…「わび」「さび」の心をこどもたちに伝える◆
佐藤さんの夢・・・日本人の心、シャボン玉の美しさを伝えることだと思うね。
俺もシャボン玉やり続けます。

◇ナビゲーター:マノエル バイイ◇


◇ディレクター:静岡放送 増田哲也◇
「年をとる」これは、一体どういうことなのだろうか?放送局に勤め、まだ3年。定年、そして老後のことなど考えたこともありませんでした。番組中に出てくるシャボン玉博士・佐藤早苗さんの言葉にこんなものがあります。「年とったらまだ力のあるうちに(後輩に)色々覚えてもらって、それを後押しする。それが年をとった人の務めである!」今回の取材において、僕一人では、この言葉の意味は分かることはなかったと思います。40年近くを勤め上げたベテランカメラマンの先輩、脂の乗った30代半ばの音声さん。そんな先輩たちのアイデア・言葉に助けられ、今回の作品が出来上がりました。まさに、「後押し」されてできた作品です。この「博士の愛したシャボン玉」には、素敵な人生の先輩がたくさん登場します。難しく考えすぎずに、そんな先輩たちの生き方を見てもらえれば幸いです。シャボン玉博士がシャボン玉を通じて私たちに語りかける姿。助手として妻として博士を支え続けた奥さんのけなげな姿。それはきっと、明日に向かう私たちの背中を押してくれるはずです。

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