#51 こんじきの恵み~土佐清水市の宗田節~

2014年6月8日(日)(テレビ朝日 放送) 高知放送制作  協力 文部科学省

shokukikou_toiawase51-5.jpg濃厚な旨味とコクのある出汁がとれる宗田節は、蕎麦やうどんなど麺類の出汁に欠かせない。

宗田節に含まれる旨味のもととなるアミノ酸は、鰹節と同程度。

shokukikou_toiawase51-4-4.jpg味に重厚感をだすタウリンをはじめ、
別の旨みとなる数種類のアミノ酸が、鰹節より多く含まれる食材である。

全国で消費される宗田節の実に7割が、土佐清水市でつくられている。

shokukikou_toiawase51-3-3.jpg黒潮が育むメジカ(ソウダガツオ)を漁師がプロの技でとり、節納屋と呼ばれる加工場でそのメジカを燻してつくる、土佐清水市の基幹産業である。

shokukikou_toiawase51-2-2.jpg材料となるメジカの伝統漁法や、手間暇かけて手づくりされる様子、
さらには伝統産業の歴史を見つめるとともに、
メジカの不漁や漁師の減少、
また後継者問題など多くの問題を抱えながら、
伝統産業を継承しようと奮闘する地域の人達を紹介する。。

◆ 『茶節』のつくり方
shokukikou_toiawase51-7.jpg①器に宗田節の削り(5g)と味噌(小さじ1杯)とネギ(適量)を入れる
②お湯またはお茶(150cc)を入れる
③よくかき混ぜて溶いたらできあがり

編集後記

ディレクター:苅田 将彦(高知放送)

宗田節は鰹節とほぼ同量 旨味成分のアミノ酸を含みながら、特に味の重厚感のもとタウリンというアミノ酸が鰹節よりも突出しています。宗田節からとれる出汁の旨味はよく『ガツン』と表現されるのはここからきています。老舗のおそば屋さんから個性的なラーメン屋さんまで引っ張りだこの濃厚でコクのある出汁は黄金色に輝きます。この食材、実は全国で消費されるおよそ7割を高知県の西の端・土佐清水市でつくっています。街のあちこちにあって煙を立ち上らせて建物は節納屋(フシナヤ)と呼ばれる宗田節の加工場。辺りは宗田節を燻す独特の香りで包まれています。材料は黒潮の恵み・メジカ(ソウダガツオ)と豊かな地元の山で収穫した薪のみで近所のお母さんたちが一つ一つさばき燻してつくられます。全国の麺類にとって欠かすことができないこの基幹産業、伝統産業が陥る課題に直面しています。「出汁文化」や「節納屋の煙」を絶やさぬために地域の人が絞り出すアイデアの出汁とは?

番組情報

◆土佐清水市 公式ホームページ
【H P】http://www.city.tosashimizu.kochi.jp/

◆土佐清水鰹節水産加工業協同組合 公式ホームページ
【H P】http://www4.ocn.ne.jp/~t-souda/

◆たけまさ商店
【H P】http://soudabusi.web.fc2.com/

◆巴町 砂場
【H P】http://www.kibati-kai.net/02kamei/kameiten/tomoe_sunaba/

◆高知県立大学
【H P】http://www.u-kochi.ac.jp/

◆新谷商店
【H P】http://www.soudabushi.com/

◆ウェルカム ジョン万 カンパニー
【H P】http://mungero.com/

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