長崎県佐世保時に住む中倉壮志郎さん・奈津美さんは小学校3年生の男の子を先頭に4人の子供がいます。
夫の壮志郎さんは、カメラマン。独身の頃は東京で大手酒造メーカーのポスターの製作などを手掛けていました。15年前に故郷に帰り、奈津美さんと知り合い結婚。今でも地元でカメラマンを続けています。
妻の奈津美さんは主婦ですが、元々高校の美術の先生で子供のころから絵を描くことが趣味でした。中でも料理が得意なこともあり、テーマは食べ物がほとんどです。
水彩画で優しいタッチの絵には、手作りのあたたかい料理が描かれています。
2人の目標は野菜をはじめ家族の食べものは自分たちで作ること。春夏秋冬、奈津美さんの絵を通した中倉さんちの食卓を描きます。
編集後記
ディレクター:斉藤 礼子(長崎放送)
今回の番組の主人公は佐世保市に住む中倉さん家族。小学校3年生から1歳(取材開始時)まで、4人の子供のいる6人家族です。そもそも中倉さんとの出会いは、10年以上前、妻の奈津美さんが書く1枚の水彩画の絵ハガキを見たことがきっかけでした。その絵の魅力に惹かれながらも、どんな番組を作れるだろうかと逡巡しているうちに時は過ぎ・・・。去年たまたまローカル雑誌で奈津美さんが書いた家族と食卓の絵を発見。その絵はますます磨きがかかり、しかもこの10年の間に4人の子供をもうけていることもわかりました。さっそく話を聞いてみると、毎日の家族の食卓をとても大事にしていることがわかりました。いつもと雰囲気は違うけれど、食を描くという意味では「日本!食紀行」にぴったりではないか!と思い、企画を通してもらいました。異色の番組かもしれませんが、私自身、中倉さん家族の四季の食卓を取材することによって、家族との暮らしや食べ物のことをもっと大事にしたいと考えるようになりました。見ている人がそんな思いになってもらえたら嬉しいと思います。