静岡放送(令和元年度)

静岡放送(令和元年度)
【授業実施校・対象児童】静岡市立久能小学校/4~5年生(複式学級) 10名
【実施期間】2019年11月12日~27日
【実施回数】全4回

<学校選定の経緯>
 静岡市教育委員会に相談をして各校にヒアリングをしてもらったところ、静岡市立久能小学校で5年生が学ぶ「メディア学習」に外部講師を探しているという話がありました。少人数の学校であり、こちらも授業がしやすいことから決定しました。

<授業内容>
 テーマは「久能地区の防災」。4年生が主に学ぶ「地域の防災」と、5年生が学ぶ「メディア学習」を併せた複式学級の授業です。学校は、駿河湾が目の前に広がり、背後に山が迫るという場所に立地。『久能の人たち みんなの命が助かるために』という思いを映像(5分程度)にして、「地域防災の日(2019年12月1日)」に地域住民に向けて発表することを目指しました。

<実施を終えての感想>
【担任 伊藤 智尚先生】
「久能の人たちみんなの命が助かるために」というテーマで学習を進める中で、子どもたちは、地域の多くの人たちに自分たちの防災メッセージを伝えたいという思いをもっていました。SBSさんに協力していただいて、「防災メッセージを伝えるTV番組を作成し、地域の防災訓練で発表しよう!」と決めてから、その後の学習に向かう姿勢は目を見張るものがありました。発表が終わってからも「まだ伝わったかどうかが実感できないから、直接家を訪ねて聞きに行きたい!」「地域の人が集まる行事で直接伝えたい!」と「伝わる」喜びを感じていました。

【静岡放送担当 濱田 彩華】
 支援授業が始まると、“伝えるにはどうしたらいいの?”という疑問を解消すべく、とても真剣に取り組んでくれました。グループになって考えを言い合い、私たちの発言をつぶさにノートに取り、質問をしてくれました。結果、小学生としてはレベルの高いリポート映像が完成しました。地域の防災訓練の場でもこの映像を使い、「本当に伝わったか確かめたい」と後日各家庭を回って直接感想を聞いたりもしたそうです。“伝えたいという情熱”“伝わった時の喜び”を子どもたちから感じ、私自身初心に帰ったようなさわやかな気持ちになりました。
子どもたちは”伝える側”の体験をしたわけですが、世の中に溢れる情報や映像には正しくないことや事実を捻じ曲げて編集されたものがあること、それを見ることで知らず知らずのうちに私たちの考え方に影響を与えていることがあることも知っておいてほしいと話し、授業を締めくくりました。