山口放送(令和元年度)

山口放送(令和元年度)
【授業実施校・対象児童】周南市立三丘小学校/5年生 4名
【実施期間】2020年1月24日~2月14日
【実施回数】全7回

<学校選定の経緯>
 平成30年度の民教協「読み聞かせ事業」でお世話になった周南市立三丘小学校が大変協力的でしたので、打診をさせてもらいました。

<授業内容>
 今年度は、この事業で取り組んだことのない「生中継(生放送)体験」を子どもたちにしてもらうことにしました。生放送の影響力や重責を感じることで、放送への関心をより高めてもらえるのではないかという狙いからです。子どもたちが技術関係スタッフはじめ多くの放送局スタッフと関わり、より多くの放送機材に触れることで、放送への興味・関心がより高まるのではないかという期待もありました。

<実施を終えての感想>
【中村 省吾校長】
 今回の授業で、子供たちのメディアリテラシーは大きく成長したと感じている。
○伝える側の責任→番組制作者の思い、取材先の思い、視聴者の思いを大切にして番組作りを行っていること。
○正しい情報を伝えるための手段→取材交渉、取材等を通して、その物及びそれに携わる多くの人の思いを正しく把握するための手段を大切にしていること。
○チームとしての番組作り→画面上では、一人もしくは数人のリポーターが出ているだけだが、見えていないところで、その何倍もの人が協力して番組を作っているということ。
これらのことを実際に体験することを通して、テレビ番組は一つ一つ丁寧にそして正しく作られているということを児童は理解することができたと思う。

【山口放送担当 田村 康夫】
 題材を決めるために話し合い時間をとっていただいたり、中継するカフェに挨拶や打ち合わせで何度も足を運んだり、本番の1週間前に小学校の近所から情報番組の生中継を行い、その様子を子どもたちに見学してもらったり。事前にスタジオのMCに会って緊張感をほぐしておきたいと、急遽スタジオ見学も追加しました。
子どもたちは準備から本番に至るまで、ずっと「一生懸命」な姿を私たちに見せてくれました。近くにいた私たちスタッフはもちろん、画面を通して、多くの視聴者にも「一生懸命っていいなぁ」というメッセージを届けてくれたように思います。
大人たちが思わずうなるような議論も繰り広げました。「自分たちが言いたいことは、インタビューでなく自分たち(リポーター)が言ったほうがいいんじゃないの?」「インタビューで何を言ってもらいたいかを考えて、こちらからお願いしたらいいんじゃないの?」「え?言わせていいの?」・・・。とても刺激的な3週間でした。