西日本放送(平成27年度)

ふるさとの魅力発信!地域を元気にしよう!  【高松市立香西小学校】

高松市立香西小学校の6年生89人が、メディアリテラシーの授業として番組作りに取り組みました。歴史のある香西地区は鎌倉初期に香西氏によって作られた町です。敵を攪乱するために整然としない家並みを作ったことから、「むきむきの町」と呼ばれています。

児童達は、今に伝わる町並みや神社、寺、獅子舞、祭りなどを取材し、6班に分かれ、3分間の番組を制作することにしました。
7月の1回目の授業で記者・カメラマン・アナウンサーが取材の仕方、原稿の書き方、撮影やリポートのポイントなどを説明しました。目的は、地域を元気にすること。各班、ニュースやクイズ、情報番組などの形式で準備を進めます。情報を共有するための絵コンテがまとまらず、かなり苦労しました。3回目の授業で取材・撮影。限られた時間の中で必要な映像とコメントを撮っていきます。

地域の人へのインタビューに悪戦苦闘。班の人数が多いため、意見がまとまらず、混乱する場面もありました。局での編集に立ち会い、ついに番組完成。各班の個性が際立っていました。

12月の鑑賞会では、楽しみ、苦しみ、仲間と協力してできた達成感と自信に満ちた児童達の表情が印象的でした。
子供達は未完成ゆえ、影響を受けやすい部分があります。だからこそ、早い時期にメディアの本質を知る機会が必要だと改めて感じました。

授業を通して、子供達の発想力や吸収力、変化に対応する柔軟性に驚かされ、「モノづくり」の原点に立ち返る貴重な機会となりました。