高知放送(平成30年度)

【授業実施校・対象児童】高知市立第六小学校/6年生 34名
【実施期間】2018年6月21日~2019年2月9日
【実施回数】全7回

学校選定の経緯

 メディアリテラシー授業の意義等についてご理解ご協力いただける学校を紹介していただければと「高知県放送教育研究協議会」「高知県視聴覚教育研究会」でともに会長を務められる市原俊和 高知市立第六小学校校長に相談したところ、市原会長から’自校で’との快諾をいただきました。

授業内容

 ’番組作りを通じてメディアの特性を理解し、メディアを活用するプレゼンテーション能力を高める’ことを目標に学校側と検討し、6年生全員が関わって「学校の特徴を紹介する番組」を作る方針を確認しました。その後、子どもたちの意見も聞きながら’学校のシンボルのアカマツ’をテーマに4つの班に分かれて番組を制作することが決まり、夏休みや学校行事の多い繁忙期を避けて、二学期を中心に事業をおこないました。

実施を終えての感想

【担任 久武正二先生】
第六小学校のシンボルツリーであるアカマツにまつわる歴史や卒業生たちの思い,そして次世代に残そうとしてきた取組などを取材を通して掘り下げ,深く知ることができたことは,大変意義深いものとなった。
本校6年生児童にとって,これまでは主に情報を受け取る側の立場であったが,今回の取り組みで,送る側の立場となった。このことにより,時間等の制約のある中でいかに情報を的確に送り届けることができるのか,これまで経験したことのない試行錯誤を繰り返すことになった。各班で一つのテーマのもと,それぞれの役割の中で話し合い,悩み,解決していくというプロセスの成果物として番組が出来上がり,電波を通じて県内に流れたことは大きな喜びになったようである。
番組づくりというホンモノ志向の生きた教材を児童全員が主体的に扱うことができた今回の事業は,学校のみならず,保護者からの反響も大きく,大変良い取組であると高く評価されるものである。

【高知放送担当 奥田彩花】
「リポーターより先に校舎から撮った方が来た場所が分かるんじゃない?」「じゃあ、あの校章から振り下ろそうか。」子どもたちが番組作りを始めて一番最初にとりかかった前フリ部分の撮影。あんなことがしてみたい!こんなことがしてみたい!と色んなアイデアや指示が飛び出て驚きました。
これまでテレビを見る側だった子どもたちが実際にテレビ番組をつくってみることで「どうすれば相手に伝えることが出来るか」をとても真剣に考えてくれていました。同じ事実でも、どう伝えるかによって受け取り手の印象は大きくかわってしまう。だからこそ情報を発信する側も受け取る側も慎重に事実を見極めていかないといけない。
今回の番組づくりが、子どもたちが普段身の回りにあふれている情報について正しいのか正しくないのか一度立ち止まって見直すきっかけになればと願っています。