四国放送(令和2年度)

【活動名】四国放送アナウンサーお話会「言葉っておもっしょいゾウ6」
【実施期間】2020年10月~11月
【実施回数】4回

<事業実施の成果・課題>

今年度は初めて訪問する小学校ばかりであったことに加え、コロナ禍での実施となったため、例年とは違った対応が求められました。アナウンサーはマウスシールドを着用、離れていても見やすいよう絵本はPDF化しプロジェクターで映す、例年行っていた発声練習も今年はお休みし、代わりに体ほぐし運動や声を出しやすい姿勢の練習など声を出さずにできることを取り入れました。また小学校の先生方にもしっかり換気を行っていただいたり、子どもたちが密にならないようご配慮いただいたり、空気清浄機を導入していただいたりと、たくさんの方の協力のもと、無事実施することができました。
今年度は私立の小学校が多かったこともあり、各学校で日頃から読み聞かせに力を入れられているようでしたが、アナウンサーという喋りのプロによる読み聞かせは一味違うようで、熱心に聞き入ってもらえました。
ただ少し長めの絵本だと、1年生の子どもたちには集中力が途切れてしまう場面も見られたので、絵本の選定や授業の構成についてもまだ工夫できる部分はありそうだと感じました。

<担当者の感想>

【中山千桂子アナウンサー】
45分があっという間でした。まず2冊の絵本を読み、『座りっぱなしだとお尻が痛くなるかな?』と思い、ちょっと立ち上がって伸びをして体をほぐす。せっかくなので、簡単に正しい姿勢と腹式呼吸の指導。3冊目のちょっと長めの絵本で締めくくり、残りの時間を質疑応答へ。
1年生2年生は別室リモートで、3年生は体育館で対面の状況だったので、質疑応答の部分に時間を残したつもりだったのですが、やはり全然時間がありませんでしたね。事前に質問をもらっていたので、もうちょっと答えられるように時間配分すれば良かったかな?と反省しています。
今回体験してみてリモートで多くの児童に語り掛けることが出来るスタイルも可能だと感じました。ただ校長先生の「生が良いですね」という言葉を聞いて、改めてアナウンサーの生の声が届くという機会の重要性を実感しました。

【戸田あゆみアナウンサー】
小学3年生を前に読み聞かせをしましたが、とても礼儀正しく、静かに聞き入ってくれていた印象でした。
今年は新型コロナウィルスの影響で、1、2年生は教室でテレビを通して見てもらうかたちになりました。それでも「子どもたちが、楽しそうだった」とか、また校長先生から「他の学年も聞きたそうだった」というお声をいただき、今後の励みとなりました。
児童からの質疑応答も、なかなか直接話す機会のない子どもたちとのコミュニケーションになり、できるだけ時間を取りたいことだと感じました。

【物部純子アナウンサー】
今回、私は徳島文理小学校の読み聞かせ事業に参加させて頂きました。小学1年生およそ70人ということで、最初、退屈せず聞いてくれるか不安でしたが、子どもたちは熱心に聞いてくれて、そして笑ったり、とても反応もよく、こちらもその思いが伝わって、絵本の登場人物になりきって、楽しくお話をすることができました。
また終了後、子どもたちから絵本の感想をたくさん頂いたので、内容も伝わってくれたかなと思い、嬉しく感じました。
今回、子どもたちからたくさんの元気パワーをもらえ、また改めて伝えることの面白さを実感しました。勉強になりました。

【大坪奈津子アナウンサー】
今回は徳島文理小学校の1年生を対象に3冊読み聞かせを行いました。最初の元気いっぱいの礼儀正しい子どもたちの挨拶に、私もスイッチが入りました。
はじめに2冊読みましたが、続けて読んでも集中して聞き入ってくれる1年生たちの姿に感心しました。
感想を聞いてみると沢山の子どもが手を挙げてくれて、一人一人がしっかりと内容を理解していることや、自分の意見を持って発表する姿勢に私自身もとても良い刺激を受けました。
「ただ絵本を聴くだけではなく、しっかり頭を使って考える。自分の意見をしっかり持つ」。日々勉強だなと改めて感じました。
笑ってくれたり、面白かったと言ってもらえて、とても元気を貰いました。

【福井和美アナウンサー】
私たちアナウンサーは、「本を読むときはマウスガードを!」「発声練習など大きな声を出すのをやめる」。学校側も「子どもたち全員フェイスガード着用」「となりの人との間隔をあけて座る」などwithコロナの中で、これまでにない工夫をしての「読み聞かせ」となりました。
気を使うことが多い今だからこそ、この時間はわずらわしいことは忘れて、本の世界を味わってほしい。本を好きになって自分の世界を広げてほしい。そのついでに、四国放送にも親しみをもってもらえれば・・・。
ということで、私自身はマウスガードに妨げられない声を出そうと一層力が入りました。
10年・20年たった時、「2020年は大変な年だったけど、アナウンサーが本を読んでくれたなぁ」と思い出してもらえたらうれしいです。

【野口七海アナウンサー】
コロナ禍で距離を取らなければならない、発声練習など大きな声を出してはいけないなど、いつもとは違ってできないことも多い読み聞かせでしたが、児童の皆さんが楽しそうに聴いてくれて嬉しかったです。
コロナ前は定期的に行われていたという保護者の方による読み聞かせも今年度はなかったようですが、先生方も感染対策を徹底してくださったおかげで、児童の皆さんの前で生の読み聞かせをすることができました。貴重な機会を設けてくださりありがとうございました。

<参加者の感想>

【先生方の感想】
普段から読み聞かせは行っているが、アナウンサーによる読み聞かせはまた違う良さがあるようで、子どもたちも聞き入っていた。こんな風に読むと良いのかと勉強になった。ぜひまたお願いしたい。

【子どもたちの感想】
・ 絵本がしゃべっているみたいでわかりやすかった。
・ 登場人物になりきっていておもしろかった。
・ きれいな声で読んでくれて聞きやすかった。
・ 「あいうえお」の口の形を教えてもらって、大きな声を出しやすくなった。