信越放送(令和2年度)

【活動名】SBCアナウンサーによる読みきかせ
【実施期間】2020年8月~11月
【実施回数】3回
【ネット配信】1作品
【配信期間】2020年7月~8月

<事業実施の成果・課題>

信州に暮らす子どもたちの夢を応援する信越放送の子ども未来プロジェクトとも連携した読み聞かせ事業も年々定着。自社のテレビCMでも様子を紹介していることから認知度も高まり、早くも新年度に向けての派遣依頼もいただいています。また地元の小学校からは、読み聞かせ事業をキャリア教育の一環ととらえての派遣要望も毎年いただいています。具体的には、「アナウンサーの仕事を紹介して」「声の出し方やコミュニケーションについて教えて」といった要望があります。
今回派遣したアナウンサーはベテランと若手で、3回目には、今年度加入した保育士の資格を持つ女性アナウンサーにも参加してもらいました。いずれの機会も人前で発表することの楽しさや、関心を持続してもらう難しさを学ぶ場になったと思います。
今回、コロナ対応で開催できない期間が長くなりましたが、派遣元と感染症対策について、時間や距離などを確認しあいながら対応しました。次年度以降、距離が離れても伝わる大型絵本を多く用意することや、動画配信についても検討していきたいと思います。小さい子どもたちや保護者の皆様が読み聞かせの楽しさを体感できる機会になるよう、私達アナウンサーも、読み聞かせやプレゼンテーションの楽しさや奥深さを実感できる場として、感染症対策に配慮しつつバランスよく回数を重ねていきたいと思います。

<担当者の感想>

【望月麗奈アナウンサー】
いつもなら子どもたちにはできる限り目の前に来てもらうが、距離を取る必要があり、全体的に遠い印象だった。
「あーといってよあー」では、子どもたちにも声を出してもらった。子どもたちは熱中症対策でマスクを着けていなかったが、声を出すのは問題ないと施設側と相談して進めた。自分はマスクを着けたまま大きな声を出したので少し苦しかったが、一緒に声を出したり体を動かしたり、子どもたちを巻き込むことができた。

【飯塚敏文アナウンサー】
児童が色々喋る体験学習を考えたが、コロナでこちら側がしゃべる(仕事説明など)ことに終始してしまい、子どもたちを惹きつけるもう一段の工夫が必要だった。もう少し児童が日常で活かせる話題を選べばよかった。朗読は、子どもたちから良いリアクションがもらえて良かった。

【北川原志於アナウンサー】
子どもたちと一定の距離を保っての読み聞かせは大変だった。長めの本を1冊目にしたり、緩急や間をふんだんに使ったりするなど配慮したが、『2〜3歳だと集中力は10分が限界では』と、難しさを感じた。
「きんぎょがにげた」では、壁に金魚の絵を貼って「きんぎょさがしゲーム」をして、子どもたちの気持ちをリセットできた。手遊びやゲームが盛り上がったので予定より少ない冊数となったが、子どもたちと触れ合いながら言葉に触れる良い機会となった。久しぶりに子どもたちの笑顔に囲まれ、保育士時代を思い出し懐かしい気持ちになった。

<参加者の感想>

【こども広場じゃんけんぽん】
・ コロナでなかなか外で遊ばせてあげられないので、子どもが楽しそうにしていてよかった。
・ 「ぴょーん」で子どもを持ち上げるたびに、子どもがニコニコ笑って喜んでくれた。

【長野市立若槻小学校】
・ テレビで見る以外のアナウンサーの仕事や努力がわかった。
・ アナウンサーが番組やインタビューで心掛けていること=会話はキャッチボール=は、自分たちが会話をするときにも大切なことだと思った。
・ 朗読は、きれいな声で聴きやすかった。
・ 物語に自然に引き込まれた
・ コロナ禍で普段通りに話ができない状況の中、「言葉で伝える」「自分の気持ちを伝える」ことについて話が聞けたのはキャリア教育という観点でも有難かった。