山形放送(令和2年度)

 

【活動名】YBCアナウンサーによる読み聞かせ“お話の国”
【実施期間】2020年10月~11月
【実施回数】2回

<事業実施の成果・課題>

「YBCのアナウンサーが読み聞かせに来る!!」と、大歓迎してもらいました。盲学校・東北文教大付属幼稚園ともに子どもたちの反応が良く、本を楽しんでもらえたと思います。
盲学校では絵本を見せながらではなく、ことばだけでその世界観を伝えなければならず、普段の読み聞かせとは違った難しさがありました。絵に頼ることなく、色や大きさ・においなどをより豊かに表現することが、今後の課題になりそうです。
また、読み聞かせ当日まで、新型コロナウイルスの感染の広がりを気にしながら、本当に開催できるのだろうかと心配でした。オンラインへの切り替えも候補に入れていましたが、万全の対策をしたうえで訪問する形になりました。感染防止対策としてアクリル板を設置して、十分な距離をとって行いました。
80人が集まった東北文教大付属幼稚園では、ピンマイクを使用しました。通常の読み聞かせよりも子どもたちとの距離があるため、大型の絵本を使用したほうがよかったのではないかとの意見や、いくつかのグループに分けても良かったのではないかという反省がありました。
来年度も、新型コロナウイルスなどに配慮したうえでの最善の策を考えていきたいと思いま

<担当者の感想>

◆山形県立盲学校

【本の選定・松下香織アナウンサー】
視覚に障がいのある子どもたちが対象だったため、本の選定に悩みました。絵ではなく言葉だけで表現できるもの、また低学年の児童にも集中して楽しんでもらえるようにと、擬音を多く多用した本を選びました。

【門田和弘・小川香織・内野航アナウンサー】
なんの音なのか考えるシーンでは児童たちの反応も良く、集中力にも驚かされました。アナウンサー3名にとっても貴重な経験になりました。

◆東北文教大学付属幼稚園

【山本浩一・牛島可南子アナウンサー】
人の話を聞くことに慣れている、しっかり聞けるよう教育されている子どもたちで、こちらの質問や問いかけにも積極的に話してくれました。
本の内容が、子どもたちには少し難しいのではと思い、読む前と読んでから、何か作品を通して気付きがあればと話しかけました。その問いかけにもよく応じてくれ、反応は良かったと思います。

<参加者の感想>

【山形県立山形盲学校・荒井先生のお礼状から】
絵本を読む際の声の響きや抑揚、児童への問いかけなど、イメージがしやすく、児童たちは純粋に楽しむことができました。
来校した3名の方の声をテレビでよく聞いているという児童も多く、“アナウンサーさんが目の前で読んでくれたのがうれしかった”“テレビと生の声は違う気がした”などの感想が寄せられました。
中には、“アナウンサーの方の真似をしてもっと本を上手に読めるようになりたい”と目標を持つ児童もおりました。
選んでいただいた本はどれも視覚に障がいのある児童がセリフや音で楽しめる内容で、児童ごとに一番面白かった本が分かれるほどでした。

【東北文教大学付属幼稚園】
本の作者で、山形出身の深山さくらさんが同席してくださいました。“読む人が変わるだけで、本の世界がより深くなる読み聞かせに感動しました”と、嬉しい声をいただきました。