長崎放送(令和3年度)

【活動名】平和文学朗読キャラバン
【《会場・オンラインでの》実施期間】令和3年7月
【《会場・オンラインでの》実施回数】6団体

<事業実施の成果・課題>

平和文学朗読キャラバン17年目の今年は、長崎県内の6団体(小学校・中学校)にアナウンサーが朗読した映像を事前に収録し、学校向けに閲覧ページを作成、限定視聴を行った。
約1700人の児童生徒に平和文学を朗読しました。去年までと合わせると、162団体・2万4995人です。
新型コロナの影響で新たなスタイルでの朗読・視聴となりましたが、参加頂いた先生方からは「被爆者の方は年々高齢化し、8月9日に来校してもらうことが減った。こういう機会は、子供たちに平和教育を行うのに、大変ありがたい。」という声を多数頂きました。
映像素材で平和への思いは伝わるのか、という不安もありましたが、子どもたちは各教室で集中力を切らすことなく見入ってくれたようです。企画の応募状況や、子どもたちの反応、ラジオ・テレビ番組に届くメッセージなどから、当キャラバンの「地域への浸透」や「期待と責務」も実感しています。

<課題> 今年も去年に引き続き、直接学校を訪問せず、再生動画を限定配信するという新たなスタイルとなりました。例年とも去年(DVD配布)は違う形式となり、応募の状況を不安視しておりましたが、例年同様の応募数となりました。また、これまで長崎原爆投下日の8月9日での朗読会実施を希望する学校が多かったのですが、業務の都合もあり実施が困難でした。「来年もぜひ!」という声もあり、来年の新型コロナウイルスの状況がどう変わっているのか、どのような形で伝えることが理想的なのか、模索していきます

<教諭・保育士・子どもたち・視聴者などの感想>

◆小学生

朗読を聞いて、私は改めて戦争はあってはだめな事だと思いました。話を聞きながら、自分がもし、そのひ害にあったら、自分だけ、とりのこされてしまったらと思うと、とても心がいたくなりました。これ以上、大事な命をうばう戦争がおきないために、今に感謝して、人の命(心)を大切にしようと思いました。私は戦争はいけない、おそろしいと思いました。戦争では、やけ死んだ人や、ごはんがあまり食べられず栄養不足になって死んでしまう人などがいて、かなしくなります。今は、食べ物もあって、安心してねむれてとてもしあわせだと思いました。これからは、平和な世界が永遠につづいてほしいです。 

◆中学生

今回のNBC朗読で平和をより大切にしたいなと思いました。戦争で人の命がなくなることはとても悲しいことだと思います。小さなけんかから戦争につながるのは怖いことだなと思いました。だから、だれとでも仲良く、差別をぜったいにしないようにしたいです。これからも、平和について考え、より多くの人に戦争はとても怖いことだとしってもらいたいです。日本だけじゃなく、もっと多くの国に平和が広がってほしいです。朗読会で感じたことは、これだけ、つらい思いをしてきた人がたくさんいて、今、ふつうに、平和にくらせていることを、あたり前だと思ってはいけないなとあらためて思いました。また、私は、平和のためにみんなが心から笑えるかんきょうを作りたいと思います。みんなが苦しくないよう、笑顔を守っていきたいです。また、その大切さを小さい子に広げていきたいです。世界から戦争がなくなり、世界が笑顔であふれたらいいなと思いました。