日本海テレビ(令和4年度)

アクション!みんなのミライ 出張アナウンサー読み聞かせ

【実施期間】令和4年10月~令和5年1月
【実施回数】会場11回
【配信作品数】7作品
【配信期間】令和2年5月~令和5年3月

【事業実施の成果・課題】

今年度も新型コロナの感染状況をみながらの事業実施となりました。実施校の募集はHPCM7月に始めましたが、多くの応募を頂き2ヵ月ほどで募集を終了しました。中にはコロナの影響で過去2年間は応募をしたくても控えていたという学校もあり、この事業が地域の学校に浸透し実施を待ち望まれていることを実感しました。

事業を実施する上で今年度は「発声講座」をほとんどの学校で行いました。学校との事前打ち合わせで「マスク生活が長引いた影響で、どのように口を開けて声を出していいかが分からない児童もいる。」という声が多く聞かれたためです。講座では、声の「強弱」、「高低」を状況によって使い分ける事。大事なことや強調したい場合には、「間」をとることが大切だという事を伝えました。また、読み聞かせの際もパーティションを設置するなど感染対策をとった上でなるべくマスクをせずに実施し、アナウンサーの口の動きを児童たちに見てもらえるように心がけました。

新型コロナの影響が長引く中で、この読み聞かせ事業はアナウンサー・事業担当者ともに視聴者と直接接することが出来る貴重な機会となっています。どうすれば子どもたちが退屈せず、興味を引く授業が出来るかを考えて準備し、実際に子どもたちの反応を見ながら授業を行うことは、アナウンサー、事業担当者の成長にもつながっていると感じています。来年度以降も試行錯誤を繰り返しながら授業内容をブラッシュアップし、多くの学校でこの読み聞かせ事業を実施していきたいと考えています。一方の課題としては、実施校の応募を先着順としているため、過去に事業を実施したことがある小学校による応募で実施枠が埋まってしまうことです。新規の実施校をどう受け入れていくかが課題だと感じています。

【事業担当者およびアナウンサー(講師・読み手)の感想】

【日本海テレビ 小林沙貴アナウンサー】これまで私が訪問した読み聞かせでは、対象の子供たちの年齢にそれほど幅がありませんでしたが、今年度は「小学1年生~6年生」という機会もありました。1年生にもわかりやすく、6年生には退屈しないようにするためにはどのように読み聞かせをしようかと考え、合間に本にまつわるエピソードを話したり、子どもたちが真似しやすい発声練習を紹介したり……。試行錯誤の中で、自身のスキルアップにも繋がったと感じています。

【日本海テレビ 神岡遼アナウンサー】遷喬小学校の生徒たちは面白い話のときは笑ってくれるなど、リアクションもあり、熱心に耳を傾けてくれたことがすごく印象的でした。また、最後もみんな手を挙げて感想を伝えてくれるなど、素晴らしい生徒たちで、私自身すごく感銘をうけました。このような機会をいただき生徒たちと触れ合うことで、私どもアナウンサーとしましても伝え方など多くの学びを得ることができますので、本当に感謝をしております。また、このような活動が子どもたちの“何かしらのきっかけ”に繋がれば幸いですし、今後ともこのような活動をさせていただけますと大変嬉しく思います。

【事業担当者:日本海テレビ事業部 小谷憲司】今年度はほとんどの学校が過去何度か読み聞かせを実施したことがある学校でした。各校を訪問するたび盛大な歓迎をしていただき、この読み聞かせ事業に対する期待の高さと満足度の高さを感じることが多かったです。弊社では鳥取・島根の両県を放送エリアとしていて、まだ訪問できていない学校も多くあります。この事業の魅力を多くの方に感じていただけるよう来年度以降も積極的に実施していきたいと思っています。

【教諭・保育士・子どもたち・視聴者などの感想】

【教諭・保育士】
・「人に伝える話し方」についてたくさんのアドバイスをいただき貴重な機会となりました。
・音読の楽しさをしっかりと味わうことが出来て、子どもたちの意識が大きく変わったと感じています。
・普段テレビで見ているプロのアナウンサーの方に絵本の読み聞かせをしていただけることは子どもたちにとって非常に貴重で、私たちにとっても学ぶことが多い事業だと感じました。

【児童たち】
・定常アナウンサーのおかげで早口言葉が上手になりました。学習発表会でも「読む」のではなく、「伝える」ことが出来たし、口も大きく開けることが出来ました。
・口の開け方や声の出し方が勉強になりました。大事なことを話す前にはきちんと「間」を取ることが大事だということが分かりました。
・アナウンサーさんのようにニュースを読むことが出来て楽しかったです。音読を頑張っていきたいと思います。