青森放送(令和4年度)

【活動名】RAB子どもたちとつながり隊!
【実施期間】令和4年10月~令和5年1月
【実施回数】会場5回 オンライン5回

【事業実施の成果・課題】

・読み聞かせのは、アナウンサーが読むことで、声の出し方や読み方を具体的に感じることができるが、児童が参加する部分をもっと増やせないか、というところが課題だと感じました。

・コロナ禍でオンラインでの開催が定着している中、やはり出前で実施すると学校側の反応も良く、若手アナウンサーにとってはいい経験になるので今後は学校側と相談の上、可能な限り出向いて実施したいと思います。

・「青森放送社内見学」がコロナ禍で中止となっていたので、放送局を身近に感じてもらうためにテレビスタジオやラジオスタジオ、ディレクター、アナウンサーの仕事中の写真を使って放送局の仕事について説明をしました。普段なかなか聞くことができない放送局の裏側の話に興味を持ってくれた児童が多かったので今後とも続けていきたいです。

【事業担当者およびアナウンサー(講師・読み手)の感想】

<鮫島大史アナウンサー>
絵本を2冊読んだ際、単純に面白い作品と、子供たちに考えてもらう作品とに分けて選んでみました。学校によっては支援が必要な子供と一緒に学級を形成していて僅かな時間ではあったが、思った以上に「様々な仲間と過ごす」ことへの意識を醸成していると感じました。また、45分間にいろいろと詰め込みすぎた感じはありました。子供たちにもっと考えてもらったり記憶に残るメニューを考えていきたいと思います。

 <伊東幸子アナウンサー>
ロシアのウクライナ侵攻が続いている中、児童の皆さんがウクライナに思いを馳せるきっかけになればと、太平洋戦争中の動物たちの悲劇を描いた「かわいそうなぞう」を朗読しました。読み進めるうちに児童の皆さんはしんと静まり返り、それぞれに感じ入るところがあった様子で非常に真摯に聞いてくれ、5年生にはこの作品のセレクトで合っていたと考えます。「今のウクライナにも同じような動物がいるかもしれない」と心を寄せていた児童も多く、今後も学級の皆でさらに話し合ってくれたらと思います。「お天気を伝えてみよう」では、教室の窓から見える外の天気を実況してもらい、このあとの天気の変化を想像し、どんな言葉を添えれば見ている・聞いている人が助かるかという問いかけをしました。寒い時期の開催だったので、「あたたかくして過ごして下さい」「すべりにくい靴で出かけて下さい」など、気遣いや優しさを感じるコメントを付け加えてくれ、読み聞かせ部分も同様ですが、「相手の立場になって考える」ということをこちらが想像していた以上にこの授業で学んでくれた実感があり、とても嬉しく、また、頼もしく思いました。

 <橋本莉奈アナウンサー>
直接伺うことはできなかったが、オンラインでもしっかり話を聞いてくれて嬉しかったです。発声練習や早口言葉ではみんなが前向きに挑戦してくれました。読み聞かせではアナウンサーとして色んな表現ができるよう、登場人物の心情が伝わるよう工夫して読みました。楽しんで聞いてくれたようで良かったです。人に思いや情報を伝えることの大切さが少しでも届いていれば嬉しいです。

 <小田安珠アナウンサー>
自分の言葉で天気を話してみるコーナーでは、青森1年目の私よりも児童の皆さんの方が、雪に対して気を付けるべきことなどの知識が言葉に表れていて、勉強になりました。読み聞かせでは、戦争を題材にした作品を選びました。挙手制で感想を発表してもらった時、ウクライナの戦争に、子供たちなりに心を痛めていると思いました。また、社内見学では、番組がどのように子供たちに受け止められているか、感じることができました。なかなか、子供の視聴者と触れ合う機会がなかったので、番組制作に大いに役に立つと感じています。

【教諭・保育士・子どもたち・視聴者などの感想】

<児童の皆さんから>
・読み聞かせは、絵本の世界に入ったような気分になった
・絵本の登場人物の気持ちが伝わった(分かった)
・間違えないようにすることより、伝えようという気持ちが大切だと知った
・放送委員会なので、これからは今回の読み聞かせを思い出して話してみた
・アナウンサー、仕事での工夫や大変さを知ることが出来た

 <先生方から>
・「かわいそうなぞう」の朗読は、平和な日本で暮らしている子どもたちにとって、戦争を自分事として考えるきっかけになった
・子どもたちが、世の中の仕事や社会人の気構えを知る一助になった
・今回の学びを通して、子どもたちが相手意識を持って話せるよう指導していきたいと思った
・授業で子どもたちが自分の目や耳で見た
・聞いたことは、これからを生きる力になる
・自分自身が子供の頃初めて読んだ絵本(かわいそうなぞう)だったので、感慨深かった