北海道放送(令和元年度)

 

北海道放送(令和元年度)
【活動名】HBCアナウンサーによる読み聞かせ
【実施期間】2019年7月~12月
【実施回数】10回

<事業実施の成果・課題>
 担当するアナウンサーは、業務の合間を縫って準備を積み重ね、それを子どもたちの息遣いが感じられる距離で発表します。そこには日常の勤務とは違う緊張感があり、子どもたちの表情を見ながら、読み方・間を臨機応変に工夫しなければなりません。こういう機会を得ることは、目標に掲げた「読みに関するスキルアップ」に大きく役立ったのではないかと感じています。
 また子どもたちにとっては、声のバリエーション豊かに表現される “絵本”の朗読の世界を楽しんでもらえたと、表情を見て感じ取ることが出来ました。絵本、本の良さも改めて知ってもらえたと思っています。
 朗読会も7年目になり、HBCと札幌市教育委員会との連絡・実施体制も軌道に乗っていることから、朗読会の質も上がってきています。
 教育委員会には、かつて実施した小学校の校長が転勤先でも実施を望んだり、開催の反響を聞いた別の学校の校長が実施希望を申し出るなど、嬉しい声が多く寄せられるようになっています。このことからも、教育委員会と二人三脚で積み上げてきた「読み聞かせ事業」の成果を感じることができます。
 今後は、担当者の読みに関する技術向上はもちろんのこと、子どもたちにより楽しんでもらえるように、絵本選びの幅を広げるなど、より一層頑張っていこうと思います。

<担当者の感想>
【佐藤彩アナウンサー】
 子どもたちの反応・表情を見ながら読んだことで、朗読に深みが出たと感じた。これは、練習では得られるものではなかった。また、声の出し方やアナウンサーの日々の仕事についての質問も多く寄せられ、興味から広がる職業意識の芽生えにも貢献できたのではないかと思う。
【堰八紗也佳アナウンサー】
 朗読会が終了した後、子どもたちから「この早口言葉やってみて!」とリクエストがきた。かなりの難問で、クリアすることができなかった。悔しさもあるが、こちらからの一方通行の「読み聞かせ」だけではなく、子どもたちとやり取りをすることで「一緒に学び過ごした時間」という実感がわいた。

<教諭・保育士・子どもたち・参加者の感想>
【校長・教諭】
・私も同じ本を児童の前で読んだが、声と間の違いに驚いた。
・「読み聞かせ事業」は初体験だったが、応募して良かった。
・ページをめくるタイミングにも工夫があり、参考になった。
【子どもたち】
・この本を読んだことあったけど、アナウンサーが読むと全然違う本みたい。
・いろいろな声を使い分けていて、すごいと思った。
・台詞部分の表現が上手だと思った。