其の5 和菓子で町おこし

2008年05月17日(土)(テレビ朝日OA) 熊本放送制作

熊本市南部に位置する川尻町、商店街は人通りが少なくなり、活気がありません。「町の元気を」「自分が生まれ育った町は子どもたちが住む場所でもある」そんな思いを持つ6人の和菓子屋の主たちが、ライバル店という枠を超えて、町おこしのグループを結成しました。最年長の北川和喜さんは老舗の和菓子屋の7代目、300メートルほど離れたところに店をもつ片岡さんはお菓子教室の人気者。工芸菓子が得意な立山さんは全国菓子博覧会へ向けて、職人の技を極めています。それぞれの思いを込めて、奮闘する彼らの様子を伝えます。




お店の中は、甘くやさしい香りにつつまれていますが、その世界は厳しく、長く店を守っていくことはたやすいことではありません。
◆生まれ育った町 次の世代も・・・◆

同業者でライバルのはずなのに、本当にみんな仲良しです。「自分たちが生まれ育った町は、次の世代の子どもたちが育っていく場所だから、大切にしたい」この共通した強い思いが結束を強くしているのでしょう。
◆一生けん命しなければ 人を感動させられない◆
自分が一生懸命にならなければお客さんを感動させられない。
◆伝統・工芸の技を情報発信◆
伝統に基づいた職人の技を広く発信し、
◆夢…人が集まる元気な町に◆
人が集まり、元気な町になることがみんなの願いです。彼らの次の世代の交流もすでに始まっています。地域の力はそこに住む人の人間力と改めて確信しました。
◇ナビゲーター:檜室英子(熊本放送アナウンサー)◇


◇ディレクター:熊本放送 田尻俊次◇
毎晩晩酌は欠かさないほどの辛党ですが、今回は和菓子屋を取材しました。熊本には「肥後の引き倒し」と言って、誰かが突出すると他の人が引き摺り下ろすというなさけない県民性があると言われています。その熊本でライバル同士の和菓子屋の6軒が結束して町おこしに取り組んでいるならば、こんなおいしい話はありません。18年前の結成当時からすでに代替わりをした店もありました。相手の店をつぶすのではなく、お互いに技を磨き、手作りの良さを残していこうと懸命です。大手のSCの進出やスイーツなどのブームで和菓子離れが進む中、確実に後継者が育っています。今夜の酒のつまみは和菓子でとまではいきませんが、我が家のお土産は和菓子にしました。

天明堂(北川和喜) 熊本市川尻1-3-39  TEL:096-357-9225
立山菓舗(立山学) 熊本市川尻4-1-43 TEL:096-357-9356
菓舗梅園(片岡圭助) 熊本市川尻4-6-20 TEL:096-357-9143

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