其の30 甦る平安の彩

2008年11月22日(土)(テレビ朝日OA) 山口放送制作

国宝平等院鳳凰堂の装飾、大原三千院往生極楽院の天井画壁画を調査復元した馬場良治さん(59歳)は文化財建造物・装飾復元の第一人者です。創建当時、鳳凰堂には色の濃淡で広がりを感じさせる繧繝(うんげん)が施され、往生極楽院には平安の極楽浄土が色鮮やかに描かれていました。今は色あせた装飾を、最新技術の調査で甦らせました。作業は、ふるさと山口県宇部市のアトリエで行われました。東京芸術大学で、人間国宝の山﨑昭二郎さんに師事します。しかし、大病を患い、39歳のとき自殺を図ります。さまよい歩いた雪山で九死一生を得た馬場さんは「生かされている」と感じました。嫌われていると思っていた山﨑さんが亡くなるとき「自分のノートをすべて馬場さんに見せる」よう言い残したことを知り、文化財への使命感が生まれました。建造物が建つ環境を大切に修理保存に当たる馬場さんの人間力に迫ります。


平等院、大原三千院など、文化財の調査・復元に携わっている馬場良治さん。馬場さんは、それぞれの文化財が建つ環境に眼をむけ、その時代にどのような生活が営まれていたのか、
◆日常生活を大切にする◆
日常生活を大切にする姿勢があります。30代で大病を患い、一時は死を覚悟します。
◆生かされている◆
その時、見知らぬ人たちに助けられ、生かされていることを感じます。それからは、調査・復元の仕事を通して、
◆一日を精一杯生きる◆
一日一日を精一杯生きるよう勤めています。
◆夢…守ってきた姿勢を維持する◆
そんな馬場さんの夢は、これまで守ってきた姿勢を維持することです。
◇ナビゲーター:脇田美代(山口放送アナウンサー)◇

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