其の73  大草原の学び舎~モンゴル歌姫の夢~

2009年11月28日(土)(テレビ朝日OA)  東北放送制作

宮城県仙台市在住のボルジギン・イリナさん(32歳)。彼女は、中国・内モンゴル自治区出身のプロのモンゴル民族歌手です。留学のために、日本にやって来た彼女には、大きな夢があります。それは、ふるさとの子どもたちのために学校を作ること。
広大な内モンゴルでは、都市と農村の経済格差が大きく、農村地域では、学校の整備が遅れ、教育に手が回らないという現状があります。
イリナさんは、ふるさとの子どもたちは、みんな大きな可能性を持っていると、教育を受けられない地域に学校を建てるために立ち上がりました。しかし、学校建設には資金が必要です。日本にいる自分にあるのは歌。イリナさんは、ふるさと内モンゴルの文化を日本各地に広めながら、チャリティーコンサートを続けています。
今年中に学校を建てるため、目標額まであと少し。日本と内モンゴルの仲間たちに支えられながらも、夢に向かって奮闘し続ける彼女の人間力に迫ります。



◇ディレクター:若生 雄大◇
中国・内モンゴルに学校を作ろうとしている、モンゴル民族歌手がいる。そんな話を聞き、初めてイリナさんと会った時の彼女は、とにかく笑顔。チャリティーコンサートを開き、ふるさとの子どもたちのために活動を続ける、彼女の原動力は何なのか。取材を続ければ何かが分かると、何度も足を運ぶうちに、ようやく見えてきた彼女のパワー。それは、周りの人を惹きつける行動力でした。内モンゴルで、大草原に立った時、彼女の行動力の源が何なのか分かったような気がしました。どんな困難な状況でも、進み続けなければ未来は開けないという、モンゴル民族が脈々と受け継いできた逞しい精神。遊牧の民が知る、前向きな生き方が、ふるさとを離れ、たった1人で活動する彼女に生き続けているのだと感じました。そして、そんなふるさとを誇りに思うからこそ、彼女は、ふるさとに恩返しをしようと奮闘しているのかもしれません。




◆苦しい今を嘆かず
その先の未来に心躍らせる◆

2010年6月、ここモンゴルの地に、300人の子どもたちの声がこだまする、学び舎が誕生します。
夢を実現させるために、ひたむきに走り続けるイリナさん。彼女は、大いなる草原を、遥か彼方までかけていった、モンゴル民族の逞しい精神を受け継いでいました。

それは、どんな困難に陥っても、 苦しい今を嘆かずその先の未来に心躍らせる という大草原での生き方でした。

自分の可能性を信じて、どこまでも夢を膨らませるイリナさん。その姿が、イリナさんを支える人達の心を惹きつけています。

どんな事があっても、自らの手で人生を切り開いていくという強い信念が、彼女の人間力なのです。

ボルジギン・イリナ さん(32) モンゴル民族歌手
TEL:022-355-7506
E-Mail:borijnyirina@hotmail.com
ホームページ

ご意見・ご感想

皆さまからのご意見・ご感想をお待ちしております。
お寄せいただいたコメントにはすべて目を通しておりますが、必ずしも掲載されるものではございませんのでご了承ください。
なお、企画提案、商品宣伝、イベント告知等に関する投稿は固くお断り申し上げます。

※ 記入欄に、お住まい(都道府県)もご記入いただければ幸いです(任意)