其の76  泣いて・笑って・シコ踏んで

2009年12月19日(土)(テレビ朝日OA)  青森放送制作


津軽の相撲界、期待の女子中学生・大高静流さん(15歳)厳しい稽古に耐えられず年々力士が減っている中、女子中学生が相撲に情熱を燃やしています。7歳の夏、泣き虫な性格を正すため、母親に無理やり始めさせられた相撲でしたが、相撲で勝つ喜びを知り、同時に自分に自信を持てるようになり、明るく活発な子に育ちました。そんな静流さんの夢は女子相撲日本一。身長160cm・体重47kgのきゃしゃな身体で相撲の技術・人間性を磨いています。「強くなりたい」その思いを胸に、高校受験・ライバルの出現・スランプなどの難問を乗り越えながら、夢に向かう少女の心の成長を描きます。



◇ディレクター:工藤宏之◇今回、取材した大高静流さんと初めて出会ったのは、当社の夕方ワイドでの取材の時でした。初めて彼女に会った時の素直な感想は「このキャシャな子が全国2位!?この子にだったら僕でも勝てる・・・」か弱い女子中学生にしか見えなかったのです。しかし、稽古が始まると彼女の表情は一転、自分より身体の大きい先輩力士に頭から突っ込み「ゴツン」。痛々しい音が道場に響き、初めて稽古を見た私は、彼女の身体を心配し、血の気が引くような感覚を覚えました。しかし、そのぶつかる音は何度も響き、稽古は2時間ほど続きました。(カメラマンもその迫力に圧倒されてか、ほぼ回しっぱなしでした。すべてのシーンが意味のあるものに感じたのだとおもいます。)稽古が終わり、なぜそんなに頑張るのか?漠然とした質問に彼女は「優勝してお母さんを喜ばせたい」と答えました。幼い頃にお母さんに褒められたい、喜ばせたいと思った経験は多くの人があると思います。そんな素直な気持ちを母親に寄せる中2(当時14歳)の女の子。彼女だけでなく家族との関係も取材したいと思いました。そして結果はどうであれ、全国大会を終えるまで見届けたいと思いました。

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