其の87  北海道発 踏み出そう 病から~車いすのピアニストと技術者の挑戦~

2010年5月1日(土)(テレビ朝日OA)  北海道放送制作

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「夢が詰まった箱ですね」彼女はその装置を、親しみを込めてこう呼びます。

プロピアニスト山崎理恵さん(34歳)は、8年前、病気から下半身の自由を失いました。
音の表現に欠かせない“ピアノペダル”を踏めないことは、ピアニストにとって致命的でした。
もう一度、ペダルを踏みたい・・・夢を諦められずにいた山崎さんに、ある運命的な出会いが待っていました。
「モノづくりの技術がハンディを克服するきっかけになれば」
旭川の技術者、表実さん(59歳)が着目したのは“呼吸”。
口から吹き込む息を使ってペダルを操作できないか? 技術者魂に火がつきました。
番組では、装置の開発秘話や、山崎さんがプロピアニストとして復活するまでの道のりを紹介します。

モノづくりの技術から生まれた装置が、道具としての“モノ”を越え、ピアニストの輝きを取り戻す“夢の装置”になりました。
彼らを包む、やさしい旋律が、今、聞く人の心へと響きます。


◆技術でハンディを克服する

◆障害に負けずに頑張る

◆妥協のない技術追求◆



◇ディレクター:米谷 恒◇
山崎理恵さんを取材させて頂くなかで、私は車いすの大変さを身近に感じました。飛行機に乗るにも時間がかかります。優先搭乗ですが、機内用の車いすに乗り換えるため、一般搭乗のぎりぎりまで時間がかかります。そして飛行機を離れることができるのは、乗客がみんな降りてから。電車に乗るにも、街を歩くにも、エレベーターやスロープを探すのに、ひと苦労。普段気付かなかった不便さが、次から次へと見えてきます。そのような中、自分には何が出来るのか・・・?を考えさせられました。
「押し着せのやさしさではダメ。何でも手伝えばいいという訳ではなく、どんな手を差し伸べられるかということ」技術者の表実さんは、こう話します。
本当のやさしさとは、どういうことなのか・・・?
表さんの言葉には、将来、何らかの不自由に直面したときに、そこから一歩前に踏み出すためのヒントがあるのではないでしょうか。
理恵さんは、コンサートでお客さんにこう語りかけています。
「これからは今まで私が頂いた、たくさんのやさしさを恩返しできたらと思っています」
理恵さんと技術者たちが、ピアノの音色に込めた思いのひとつを、知ることができたように感じます。

◆お問合せ先など◆
【ピアニスト】山崎理恵さん ホームページ【装置開発】有限会社ミューロン
住所:北海道旭川市大雪通1丁目  電話番号:0166-29-0113(担当:橋本様)

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