其の88  山梨発 喫茶店オヤジのラグビー教室~元校長先生のスクラム作戦~

2010年5月8日(土)(テレビ朝日OA)  山梨放送制作

山梨県甲府市で子ども達のための、ラグビースクールを開いている望月大和さん
(65歳)。
望月さんは元校長先生です。現役時代は熱血教師として、名を馳せました。
教員を退職後、子どもの頃からの夢でもあった、喫茶店を営んでいます。
喫茶店のオヤジとして、子育てに悩む親達の相談に乗るうち、子ども達の心の叫びを感じます。
そこで、望月さんは立ち上がり、去年2月、かえでラグビースクールを開きました。

スクールの特徴は、不登校の子ども、からだが不自由な子どもを区別なく受け入れること。
男の子も女の子も、幼稚園児も中学生も、みんな一緒に緑の芝生の上で、ボールを追いかけます。
40人あまりの子どもに対して、支えるコーチ、スタッフは60人以上。
望月さんを中心に大人のスクラムも組まれました。
ラグビーを通じて、子ども達の成長を見守る望月さんの人間力に迫ります。



◆その子の存在を認め 役割を与える

◆子どもはきっかけを求めている

◆「教育」とは「共」に「育つ」こと

◆フォローアップしてもらい 友達の大切さを学んでいく


◇ディレクター:山田 歩◇
望月さんは超熱血先生でした。エピソードには事欠きません。
教え子数人が大人の集団とイザコザを起こしている場面に遭遇。子ども達を守ろうと、1対30の大ゲンカをしたことも。
修学旅行が急遽中止になってしまい、多額のキャンセルが発生。絶対に生徒達を修学旅行に行かせたいと、自宅を担保に入れたことも。
偶然ですが、実はメインの撮影をおこなったカメラマンも望月さんの元・教え子です。彼によると、望月さんは「気合だ!」が合言葉の、本当に「おっかない」先生だったそうです。
しかし、いまの望月さんはスクールでも決して怒らず、優しい笑顔で子ども達と接しています。それは孫を眺めるおじいちゃんのようでもあります。望月さんが変わったのは、さまざまな子供たちとの出会いを通して、多くのことを学んだからだと話します。スタッフに対して、望月さんは子どもと「共」に「育」っていこうと語ります。「教育」は「共育」。子どもと一緒に成長しながら、大人のスクラムの輪を広げていくのが、かえでラグビースクールの目標のひとつです。
望月さんは子どもの可能性が親の経済力で左右されないよう、自ら寄付金集めにも奔走しています。その結果、子ども達の月々の月謝は保険代と道具代の1500円のみです。
この春、新調したユニフォームも寄付金からまかない、子ども達にプレゼントしたのです。
そんな望月さんの夢は、山梨県中にかえでラグビースクールの支部を作ること。
まだ開校から2年目ですが、その夢に向かって、一歩ずつ歩みを進めています。
望月さんの挑戦を応援していきたい、と思います。
そうそう、望月さんのもう一つの顔は、「喫茶店のオヤジ」です。
望月さんの淹れるコーヒーは絶品です。
さらに奥様手作りのカレーライスやおにぎりも、おいしいですよ。
と、こんなことを書いていたら、また、望月さんの喫茶店に行きたくなってしまいました…

◆お問合せ先など◆
望月大和さん(65歳)
【茶店】 楽苦庵  住所:山梨県甲府市和戸688-5  電話番号:055-237-9770
かえでラグビースクール

ご意見・ご感想

皆さまからのご意見・ご感想をお待ちしております。
お寄せいただいたコメントにはすべて目を通しておりますが、必ずしも掲載されるものではございませんのでご了承ください。
なお、企画提案、商品宣伝、イベント告知等に関する投稿は固くお断り申し上げます。

※ 記入欄に、お住まい(都道府県)もご記入いただければ幸いです(任意)