其の93  富山発 山里に元気を配達!小さな移動マーケット

2010年6月12日(土)(テレビ朝日OA)  北日本放送制作

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過疎化が進む富山市八尾町の山あいを回る移動マーケットで、お年寄りの食卓を支えているのが田保肇一さん(67歳)。かつて炭焼きで栄えた山あいの地区は高齢化が進み、姥捨て山と呼ばれる限界集落となっています。商店まで何十キロも離れているため、腰の曲がったお婆ちゃん達は買い物にも出られません。そんな人たちのためにと孤軍奮闘する田保さんは、冬には山の上の一軒へ道路のなだれを除雪してまで向かいます。そしてたくさんの元気を過疎の地域に届けています。コミュニケーションの場もなくなりつつあるなか、田保さんが来た時だけは住民が集まり、村に笑い声がひびきます。わずかな儲けにも関わらずひたむきに辛い仕事を続ける田保さんにとって、お客さんの笑顔は生きる原動力。「皆さんが喜んでくれることが自分の幸せ」と話す田保さんと、お年寄りとの絆に注目した温かい人情物語です。


◆地域のお年寄りが顔を合わせる コミュニケーションの場を作りたい

◆みなさんに喜んでもらえることが いちばんの幸福

◆人のためになる仕事がいきがい その中から自分の幸せを見つけだす



◇ディレクター:大野 慶介◇
山あいの集落でのかつての自給自足の生活は、住む人たちにとって幸せな生活だったのではないかと思っています。今では高齢化が進んで労働力を失い、田保さんの届ける食料品でなんとか生活している方もいます。今の限界集落での生活が幸せと言えるかどうかは分かりませんが、笑顔や心のやりとりが生まれるお年寄りと田保さんとの会話の中に、優しくて幸せな空気を感じました。田保さんは毎日のほとんどの時間を移動マーケットの仕事に費やしていて「みなさんの幸せが自分の幸せ」と話します。田保さんは仕事にいきがいを感じていますが、私はそんな田保さんの姿を放送で伝えることにいきがいを感じながら取材しました。

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