#6 まごころの食を届ける 富山・八尾の移動マーケット

2011年5月22日(日)(テレビ朝日放送) 北日本放送制作                              協力 文部科学省

富山市八尾町の山あいでは過疎と高齢化が進み、近い将来消滅する恐れのある「限界集落」が増えています。こうしたお店のない地域を回り、お年寄りの食卓を支えているのが田保肇一さん(68歳)の「移動マーケット」です。
販売しているのは新鮮な野菜や魚介類など約150種類の食品。最近まで山里に住むお年寄り達は、近くで採れる山菜をビン詰めにして保存したり、クマやタヌキを食べたり、昔ながらの生活を送ってきました。
しかし高齢化が進み、そうした山の生活やバスを使って町に買い出しに行くことさえ難しいお年寄りも増えていて、みなさん移動マーケットだけが頼りです。田保さんはお年寄りひとりひとりの顔を思い浮かべながら商品を仕入れ、お客さんも田保さんのことを気づかって販売作業を手伝うなど、ここでは、お互いを思い合って助け合っています。食べ物を通した人と人との絆に学びます。

ナレーションは、地元富山市八尾町出身の柴田理恵さんが担当。「どうしても富山の言葉を聞くと、地元の言葉になるっちゃ(?)」と言いながら懐かしそうに番組に見入っていました。


◇ディレクター:大野 慶介(北日本放送)◇
移動マーケットでは「富山らしい」食品がよく売れていました。冬から春にかけての取材中、一番売れていたのは「ブリの刺身」ではなかったかと思います。田保さんはいつも食品の鮮度にこだわって販売しています。移動マーケットには冷蔵設備がありますが、ブリの刺身はブロック状のものを販売していました。食卓に並べる直前にお客さんに短冊状に切ってもらったほうが、鮮度が落ちにくいそうです。富山湾で獲れたブリは脂の乗りがよく天下一品です。富山県民は皆ブリが大好きで、田保さんのお客さんのおじいちゃんも「日本一だ!」と言いながら食べていらっしゃいました。山里でも新鮮なお刺身が食べられるのは田保さんのおかげで、これからも元気にたくさんの幸せを届けていってほしいと願っています。

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◆店主と客がお互いに思いやる◆

◆食品をありがたがってくれるお客さんを思うと無駄にできない◆

◆困っている人々の役に立ち
その中から自分の幸せを見つけだす◆

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