#8 漁に生きる ~桜えびが踊る海~

2011年6月5日(日)(テレビ朝日放送) 静岡放送制作                               協力 文部科学省

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富士山をバックにしたサクラエビ漁は絶景、かき揚げ等の料理も絶品。まさに世界に誇る日本の食です。日本で唯一、駿河湾でしか獲れないサクラエビ。
この資源を守るため、浜の漁師たちは共同で網をかけ、捕ったサクラエビを等分し乱獲を防ぎます。
全国でも珍しい、助け合いの心で成り立つこの漁も漁師達の誇りです。
しかし、サクラエビ漁には過去の公害闘争や、いまも続く漁獲量の減少という漁師たちの苦悩がありました。「どんな困難にも立ち向かう!」

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そんな漁師たちの元気の源が、サクラエビの絶品料理。
焼いても、揚げても、煮てもよし!!
サクラエビの美味しい料理は沢山ありますが、中でも、昔から漁師に親しまれた鍋があります。
そして、鍋の味付けには漁師たちに親しまれた秘密がありました。
サクラエビを食べ、英気を養い、困難に立ち向かう。
霊峰・富士を望む駿河湾の豊かな海と、海の恵みを守ろうとする純な漁師たちに学びます


◇ディレクター:三島 乾児(静岡放送)◇
原剛さんに初めて会ったときの印象は、「優しくて笑顔の絶えない、素敵な漁師さん」でも、取材の中で剛さんの笑顔を曇らせたものがあります。
それは、「海に吹く風」漁の解禁日から一ヶ月間で漁に出たのはわずか3日。「船のメンテナンス等、請求書が溜まっているのに払えないよ!」と困っていた剛さん。でも、深刻に考え込むようなことはありませんでした。
剛さんの取材をして気付いたことは、家でも港でも、剛さんの周りにはいつも仲間がいたことです。
剛さんの家では仲間がふらっと立ち寄り、コーヒーをのみながら漁の話をして帰っていく。取材に行った日には必ず見られる光景で、その時の剛さんの表情はいつも笑顔でした。
不安も苦労も共にする「仲間」がいることで、落ち込むことなく前向きに、人は強く生きていけるのだと、あらためて学ばせていただいた取材でした。
幸いなことに、ゴールデンウィークあたりから天候も良くなり、桜えびも沢山獲れたと剛さんから連絡が入りホッとしました。私は、このまま漁期中は海が荒れないようにと、取材クルーの仲間と共に願うばかりです。

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◆限りある資源 守る気持ち、心を結いて◆


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■沖あがり(6人前)■
【材料】
葉ねぎ2束
とうふ3丁
桜えび650g

【調味料】
酒(日本酒)・砂糖・醤油を1:1:1の割合
※砂糖はザラメを使うとより美味しいです!!

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■桜えびの釜揚げサラダ■
【材料】
粒コーン1缶(180g)
わかめ(7g)
きゅうり1本
桜えび(200g)

【調味料】
マヨネーズ適量・コショウ少々

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■桜えびの釜揚げ酢の物風■
【材料】
きゅうり(5g)
甘夏みかん果汁1個分
桜えび(40g)

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■桜えびの贅沢かきあげ■
桜えびだけを少量の水とてんぷら粉で揚げましょう!
桜えびの香ばしいさが楽しめます。
※水が多いと、まとまりにくく、香りも落ちますよ

◆番組でご紹介した情報◆

■由比港漁業協同組合
【住所】静岡県静岡市清水区由比今宿字浜1068-2
【電話】054-376-0001

【E-mail】 yuikou@sepia.ocn.ne.jp

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