#41 神の魚 いただきます! ~ハタハタ大好き秋田県民~

2012年2月19日(日)(テレビ朝日放送) 秋田放送制作                            協力 文部科学省

manabi41-1.jpg

毎年12月、激しい雷が鳴るころ、秋田県民が今か今かと待ちわびる食材があります。日本一の漁獲量を誇る、「ハタハタ」です。漢字で表わすと「鰰」、神の魚として古くから親しまれてきた県民魚です。これを食べなければ年を越せないというほどの秋田の冬の風物詩です。
産卵のためにハタハタが秋田県沿岸に接岸するのはわずか3週間ほど。漁師は寝る間を惜しみ、番屋に泊まり込んで漁をします。

manabi41-2.jpg

番組では冬の厳しく荒れた日本海で行われる、命がけのハタハタ漁に密着。迫力ある船上撮影や神秘的な水中撮影など、テレビでしか見ることができないハタハタの映像をお見せします。さらに、3食毎日食べるという家庭もあるほどハタハタを愛してやまない県民性にも迫ります。とろとろの卵、「ブリコ」が詰まった焼きハタハタに、ハタハタの魚醤しょっつるを使ったしょっつる鍋、酢でしめた保存食ハタハタずしなど、秋田県ならではの絶品ハタハタ料理をご紹介します。

manabi41-3.jpg

多いときで2万トン以上が水揚げされていたハタハタですが、平成3年には最盛期の約285分の1、わずか71トンに減少しました。秋田県では世界で始めて自主的に禁漁を行うなどさまざまな資源保護の取り組みが行われています。秋田県民とハタハタの歴史から見える、限りある食の恵みについて学びます。


◇ディレクター:太田 朋孝(秋田放送)◇
番組を見ていただいたみなさんの身近に、秋田出身の方がいらっしゃれば是非一度ハタハタの思い出話を聞いてみてください。ほとんどの方が喜んでお話をしてくださると思います。そのぐらい、ハタハタは秋田の食文化に根ざした食べ物です。
取材させていただいた男鹿市の家庭のひいおばぁちゃん、細井ミツさん(83歳)はおっしゃっていました。「自分たちの若いころは子どもにお菓子を買えないほど、食べるものがなかった。そういう時代に、いっぱい獲れていろんな食べ方ができるハタハタはかけがえのないものだった。」
私(28歳)の子どものころと言えば逆で、漁獲量が激減し、自主禁漁が始まったころだったので、おねだりしてもハタハタだけはなかなか食卓には上がりませんでした。ハタハタが大好きな私にとって、飽きるほど食べさせられたという両親の話を子ども心にうらやましく思ったことを今でも覚えています。
今回の番組で、海が荒れていても、昼夜問わずに行われる過酷なハタハタ漁や資源保護の取り組みを取材させていただいて、人に話したい、伝えたいハタハタ話がまた一つ増えました。番組をきっかけに、いろんなところでハタハタ談義に花が咲いてくれればいいなと思います。

page_title1.jpg

manabi41-4.jpg

◆食の恵みへの もったいない精神◆

◆限りある地域の恵みを次世代へ◆

hatahatareshipi.jpg

◆番組でご紹介した情報◆

■秋田県漁業協同組合 北浦総括支所

【住所】秋田県男鹿市北浦北浦字忍田105番地
【電話】0185-33-2191

■しょっつるの製造・販売 諸井醸造所
【住所】〒010-0511 秋田県男鹿市船川港船川字化世沢176
【電話】0185-24-3597
【HP】ホームページ

ご意見・ご感想

皆さまからのご意見・ご感想をお待ちしております。
お寄せいただいたコメントにはすべて目を通しておりますが、必ずしも掲載されるものではございませんのでご了承ください。
なお、企画提案、商品宣伝、イベント告知等に関する投稿は固くお断り申し上げます。

※ 記入欄に、お住まい(都道府県)もご記入いただければ幸いです(任意)