#56 久米島の笑顔フード

2012年7月15日(日)(テレビ朝日 放送) 沖縄テレビ放送制作                           協力 文部科学省

食物アレルギーのお子さんがいるファミリーに旅行を楽しんでもらうため、久米島の3か所のホテルでは『食物アレルギー対応食』を提供している。
実は、そのようなファミリーにとって、外食はもちろん旅行も気軽にはできないという実情がある。『料理にどんな食材が入っているか』、『どんな調味料を使っているか?』といった不安は簡単には払しょくできないからだ。
そんなご家族に、久米島のホテルでは、卵や小麦、乳など10品目を一切使わないという独自のルールを決めて対応している。

“使える食材に制限がある”そんな中で料理を提供するホテルシェフの技にはみんなが参考になる工夫と発見がいっぱい!
その久米島に初めて来たのが、卵と小麦が食べられない『かずくん(2歳)』とそのファミリー。かずくんの料理を担当した高橋シェフが腕を振るった料理とは・・・?
小さな島の、あたたかいおもてなしを紹介!


◇ディレクター:本橋 亜希子(沖縄テレビ放送)◇

『卵や小麦粉、大豆などといった定番の食材を全く使わずに調理しようと思うと調理すること自体が窮屈になるけど、調味料を厳選し、調理器具を使い分けるという決まり事をしっかり守り、アイデアを加えれば、料理の幅は広がる。』
それを示してくれたのが久米島のホテルシェフたちでした。
食物アレルギー対応食を提供している3か所のリゾートホテルで3人のシェフが異口同音に語ったのは「料理の理論は一般のメニューと同じ」ということ。
3人のシェフが作る料理には、優しさと、目からうろこのアイデアが詰まっています。
さらに、久米島のシェフたちは、お子さんが食物アレルギーという親御さんの気持ちを慮り、『食べ物の不安なくリゾートを満喫してほしい』というホスピタリティに溢れています。
お子さんだけではなく、「大人になってから、ある食材が食べられなくなった」という話も時折耳にするようになった昨今だからこそ、多くの皆さんに久米島の取り組みを知っていただきたいです。食物アレルギー対応旅行に関心を抱いたら、まずは久米島コンシェルジュに相談をしてみてくださいね!

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◆一般の料理と理論は全く同じ 器具、道具を区別することに気を配る◆

◆限られた食材で料理をする工夫が大事◆

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~久米島の笑顔フード レシピ~

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◆サイプレスリゾート久米島 梶原シェフの
「ポークソテー・ラヴィゴットソース」

ポークソテー
【材料】
豚肉(ロース)…おいしい厚みは1.5センチ、にんにく

【作り方】
豚肉に塩、こしょうをふって焼く。

☆ポイントは…おいしくジューシーに焼きあげるには、強火ではなく 優しく焼くこと。
あぶらを肉の下にまわすと焼き上がりがいい。

ラヴィゴットソース
【材料】
玉ねぎ、パプリカ(赤・黄)、レモン、セロリ、塩、こしょう、オリーブオイル、上白糖、りんご酢

【作り方】
玉ねぎ・パプリカ・セロリを細かく刻む(フードプロセッサーを使うと便利)
そこにオリーブオイル、りんご酢、塩、こしょう、砂糖、レモンで好みの味付けにしたらできあがり。

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◆リゾートホテル久米アイランド 牧志シェフの
「夏野菜のトマト煮込み」

【材料】
玉ねぎ、パプリカ(赤・黄)、ズッキーニ、ナス、トマト、にんにく、BODトマトケチャップ、オリーブオイル、甜菜糖(砂糖大根糖)、塩、白コショウ

【作り方】
トマトを湯むきしておく。種をとって一口大に切る。そのほかの野菜も食べやすい大きさにカットする。
小さいお子さんには1センチくらいの大きさがいい。
フライパンにオリーブオイルとにんにくのみじん切りを入れて熱し、香りがたってきたらトマト以外の野菜を入れる。
火が通ってきたらトマトをいれ、全体に油が回るまで炒める。
そこにトマトケチャップと塩、こしょうで味付けをしたらできあがり。

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◆牧志シェフの 「さつまいものきんとん」
【材料】
さつまいも、オレンジジュース、甜菜糖(砂糖大根糖)

【作り方】
さつまいもを3センチ大にカットして5分ほどボイルし、それを裏ごしする。
裏ごししたさつまいもにオレンジジュースと甜菜糖で味をつけてできあがり。
甜菜糖とオレンジジュースはお好みで。冷やしてもおいしいです!

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◆久米島イーフビーチホテル 高橋シェフの
「煮込みハンバーグ」

ハンバーグ
【材料 4人分】
豚ひき肉 700グラム、玉ねぎ 1こ、塩 8グラム、片栗粉 50グラム

ソース
【材料】
BODトマトケチャップ 大さじ3、ひえ焼肉のたれ 大さじ1、甜菜糖 小さじ1、水 200㏄

【作り方】
みじん切りにした玉ねぎを、大さじ2の菜種油を入れて温めたフライパンで透明になるまで炒め、冷ましておく。
ハンバーグの材料を全てボールに入れて混ぜる。(全体に白っぽくなるまで混ぜることがふっくらと仕上げるポイント!)
ハンバーグの形に整えて、両面に焼き色がつくまで強火で焼く。
焼き色がついたら中火にして、出てきたあぶらをしっかりとふき取る。
そこにソースの材料を入れて煮込む。ソースが半分になるまで煮詰めたらできあがり。

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◆高橋シェフの 「じゃがいものババロア」
【材料 4人分】
じゃがいも 80グラム、ココナッツミルク 400㏄、粉寒天 6グラム
甜菜糖 45グラム、水 150㏄、レモン汁 少々

【作り方】
皮をむいたじゃがいもをサイコロ大に切、茹でてざるにあげ、冷ましておく。
指で挟んだら崩れるくらい軟らかく茹でること。しっかり冷ますこと。
そのじゃがいもと水をミキサーに入れてペーストにする。
鍋にココナッツミルク、じゃがいも、甜菜糖、水をいれて火にかける。
沸騰してきたら粉寒天を入れ、粉寒天が完全に溶けたら火を止めてレモン汁を加え、粗熱を取る。
器に流し、冷蔵庫で冷やし固める。(約4時間)

留意点としては…じゃがいもの品種や状態でババロアの固まり具合が定まらないことがあるので、寒天とじゃがいもの比率を調整してみてください。

◆番組でご紹介した情報◆

☆食物アレルギー対応食についての質問や予約・旅行を考えている方はまずコンシェルジュの新膳さんへ。
■食物アレルギー対応事務局
【電話】 098-985-2407
【メールアドレス】 info@kumejima-qol.com
※予約は旅行日の3週間前までに

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