#80 カミフルへ ようこそ~まるで絵本のような商店街~

2017年2月5日(日)(テレビ朝日 放送) 新潟放送制作  協力 文部科学省/独立行政法人 中小企業基盤整備機構

chikara80-1.jpg江戸時代に北前船の寄港地として栄えて以来、商業のまちとして発展してきた新潟県新潟市。一番の繁華街が古町(ふるまち)です。しかし、ここ数年は全国の市街地同様、空洞化の波が押し寄せ、シャッターが目立つように。そんな中、賑わいを取り戻したのが、古町の端にある上古町商店街です。「カミフル」の愛称で呼ばれ、オシャレな若者や子育て世代が集い、全国からも視察が絶えません。

chikara80-3.jpgまちに変化をもたらしたのは、カミフルを拠点に活動するクリエイト集団「ヒッコリースリートラベラーズ」。代表の迫一成さん(38)は、モノの魅力を引き出す”かわいい”デザインで、ヒット商品を生み出す気鋭のクリエイターです。老舗和菓子店とコラボし、紅白饅頭に笑顔をデザインした「笑顔饅頭」の製作や、名物商店主を紹介する無料地図新聞「カミフルチャンネル」の発行など、まちの元気を生み出す仕掛けを次々と実行。その姿はまるで、魔法使いのよう。

chikara80-4.jpgまちを自ら楽しむ迫さんに触発され、商店街の人たちも「まちの魅力を発信する」意識が高まっています。そして温故知新の柔らかなまちの雰囲気に引き寄せられ、ここ数年でオシャレなセレクトショップやゲストハウスなど、若手経営者のお店が次々とオープン。2016年には、障がい者施設が運営するチョコレート店が新たに仲間入りしました。

様々な人が集い、かけがえのない物語が紡ぎだされる”絵本のような商店街”、その今を見つめます。

編集後記

ディレクター:高橋 紘子(新潟放送)

穏やかでのんびり、そして笑顔が似合うカミフル。居心地のいい雰囲気はどこから来ているのだろう…いつもそんなことを思いながら商店街を歩いていました。カミフルのリーダーである迫一成さんの取材を進めていくと、まちの空気感はまぎれもなく迫さんのキャラクターそのものでした。モットーは「日常を楽しもう」。まわりにいる人やモノに光をあてながら、仕事やまちづくりを進める迫さん。ささやかな試みから小さな幸せが広がっていく…大切なことを気づかせてくれます。

番組情報

◆ヒッコリースリートラベラーズ
【住 所】新潟県新潟市中央区古町通3番町556
【電 話】025-228-5739
◆新潟市上古町商店街振興組合
【住 所】新潟市中央区古町通3番町661
【電 話】025-225-0354

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