#92 とことん映画が好きだから ~シアタードーナツの挑戦~

2017年6月4日(日)(テレビ朝日 放送) 琉球放送制作  協力 文部科学省/独立行政法人 中小企業基盤整備機構

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沖縄本島中部の基地の街・コザにある、小さな映画館「シアタードーナツ」の奮闘記。
ソファで寛ぎながら自家製ドーナツを楽しめるカフェシアターで、映画好きのオーナー・宮島真一さんが上映作品を選んでいます。ラインナップは世界中から選りすぐった上質なドキュメンタリー作品や、沖縄をテーマにした作品などマニアックな作品ばかり。

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テーマに関連するゲストを招いてトークイベントを開いたり、大学の授業と連動するなど、「社会を考えるためのツール」として映画を観客に届ける活動を積極的に行っています。インターネットの普及で誰でも自宅で映像が楽しめる時代。映画のチカラを信じる、宮島さんの毎日を追った。

編集後記

ディレクター:井上 真喜(琉球放送)

映画好きを周囲に公言しているうちに映画の裏方の仕事をするようになったという、主人公の宮島真一さん。スタッフの苦労を身をもって知っているからこそ、出来上がった作品をたくさんの人に届けたいと思うようになりました。「映画は人に見てもらって初めて完成する」という信念のもと、シアタードーナツが完成。番組でも紹介しましたが、地域の人たちに寄り添う映画館としてさまざまな活動を行っています。

私が宮島さんと初めて出会ったのは、シアタードーナツで上映された「ライファーズ」という映画を見に行った時でした。アメリカの受刑者たちの更生をテーマにした作品で、上映後に監督のトークショーが行われたのですが、ゲストとして沖縄少年院の院長さんが招かれていました。作品の内容に即したゲストをブッキングすることで、トークショーの内容がぐっと地域の問題に引き寄せられ、街の問題を話し合う場になっていったことに大変感銘を受けました。映画のチカラを膨らませることで、地域社会を考える場が生まれた瞬間でした。

「映画が好き」というシンプルな気持ちが、やがてたくさんの人との出会いを呼び、それが更に展開して「地域について皆で考える場」を生んだところが一番面白いと感じています。
「何をするにしても、入口は『好き』で良いのだ!」そんな風に感じさせてくれた宮島さんに感謝です。

番組情報

◆シアタードーナツ・オキナワ
【住  所】沖縄市中央1-3-17-2F(沖縄市胡屋バス亭前2F)
【電  話】070-5401-1072
【営業時間】10:30~21:00 (年中無休)
【H  P】http://theater-donut.okinawa/

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