
石川県金沢市にある水引工房「自遊花人」の社長・廣瀬由利子さん。独学で水引を学び、アクセサリーやインテリアとして水引の新たな美しさを表現。水引業界に革命をおこしてきました。廣瀬さんの根底にあるのは「ハレの日で使う水引を、ふだん使いにしたい」という思いです。自遊花人の作品の魅力は「色」にあります。使用する水引を石川の繊維メーカーと共同開発し、133色の色鮮やかな水引をつくりました。繊細なグラデーションによって美しい金沢の四季を描きます。

工房のスタッフは全員女性。ほとんどが主婦です。勤務時間はバラバラ、中には赤ちゃんと一緒に出社する女性の姿も…。まるで家族のような雰囲気の工房、なんとお昼は専務の手作りごはんを食べています。一番人気はカレーライス。10代から70代、幅広い世代のスタッフたちが話ながら食べるごはんは、とってもにぎやかです。そんな女性スタッフが生み出す作品は、繊細かつ華やか。作品の裏まで美しく仕上げ、ひとつひとつ心を込めて結んでいます。

番組では水引という手仕事を通して、女性らしい自由な発想で作品を作りあげる廣瀬さんの魅力に迫ります。
編集後記
ディレクター:川那辺領(北陸放送)
「これが水引?!」
初めて廣瀬さんの作品を見たときの感想です。
廣瀬さんの作品は繊細かつ色鮮やかで華やか。「水引」という概念を覆す、自由な発想にあります。
また、スタッフ全員が女性で水引初心者、さらに社員食堂があるなど、工房はとってもユニーク。
作品と職場環境がおもしろいと取材をお願いしたのですが、取材していくうちに、控えめながらも芯のある廣瀬さん、廣瀬さんのお母様で専務・美紀子さんのカッコ良さ、いつも元気で前向きなスタッフの方々の魅力に引きつけられていきました。自遊花人の作品には、こんな魅力的な皆さんの人柄やこだわりが反映されています。
皆さんもぜひ、自遊花人の作品をお手元においてみませんか?
日常がちょっぴり華やかになりますよ。