#97 笑顔と緑と水の里 ~ドローンで広がる町の未来~

2017年7月30日(日)(テレビ朝日 放送) 四国放送制作  協力 文部科学省/独立行政法人 中小企業基盤整備機構

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徳島県南部の那賀町は人口約8000人。緑と水の豊かな山間の町は、少子化と人口流出で、2040年までに「消滅可能都市」になる可能性が8割以上といわれている。

その町が、過疎地域であることを逆手にとった地方創生策に打って出た。それは無人航空機「ドローン」を使うこと。空の革命といわれるこのドローンは人や家屋の密集する地域では飛行が禁止されるなど、様々な規制がかかる。しかし森林が町の9割以上を占める那賀町は、ドローンの飛行にはうってつけ

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町おこしのポイントはふたつ。ドローン愛好家や一般観光客を呼ぶことでの交流人口の増加。そして、ドローンを活用する企業や自治体に実証実験の場を提供するなどで新たなドローンの活用方をうみ出すこと。ドローンの普及に取り組む1人の地域おこし協力隊員の姿を追いながら、新たな地域創生のカタチを描く。

編集後記

ディレクター:岩井 史(四国放送)

「ドローンは必ず落ちます」徳島県・那賀町でドローンでの町おこしを進めていた喜多幸治さんは、カメラが回っていようがいまいが一貫して言っていました。

その宣言どおりのことが、取材カメラの目の前で起こったのです。町の魅力を発信しようと、名物の滝を空撮していた時のこと。着地時にバウンドしたドローンはその勢いで岩肌を滑り落ち、川底に沈んでしまいました。まさに“ドローンがどぼ~ん”。ドローンを操縦していた町職員が膝下まで水につかり機体を回収したものの、きっとオシャカになったに違いない、その場にいた誰もが一度は諦めました。しかしドローンは、エアコンが効いた乾燥した室内で三日間乾かし続けたあと、見事復活を遂げたのです。水に弱いはずのドローン、なぜ壊れなかったのでしょう?それは水没した川の水質があまりにも純度が高かったからと考えられます。生活排水が少しでも混じっていれば、二度とモーター音を響かせることはなかったでしょう。

残念ながらこのエピソードは本編の中には組み込まれていませんが、それほどに清らかで美しい自然が那賀町には溢れています。そして町所有のドローン(ファントム)は、今も不死鳥のごとく町のあちらこちらを飛行し続けています。

番組情報

◆徳島県那賀町役場 まち・ひと・しごと戦略課(ドローン推進室)
【電 話】0884-62-1184

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