#102 世界を駆ける!青森黒にんにく  ~命を吹き込まれた野菜たち~

2017年9月3日(日)(テレビ朝日 放送) 青森放送制作  協力 文部科学省/独立行政法人 中小企業基盤整備機構

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青森県はにんにくの生産量日本一。

そのにんにくを真っ黒になるまで熟成したものが黒にんにくです。
おいらせ町の柏崎青果では、野菜の生産、加工、流通・販売と、6次産業化に力を入れています。

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社長の柏崎進一さん(69歳)のモットーは「もったいない」。捨て野菜に命を吹き込もうと、規格外の端材を用いて様々な加工品を生み出しています。にんにくとして商品にならないものを何とかしようと、11年前から黒にんにくに生まれ変わらせています。普通のにんにくを、高温・高湿の室に入れ、およそ5週間熟成させると、にんにく特有のにおいや辛みが抜け、プルーンのような味わいに。熟成だけでおいしい味を出すのは、至難の業。添加物なしで、味も食感も別物に変わるのです。
丹精込めて作った黒にんにくは、健康食品や料理の
食材として国内外から注目を集めています。

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アイデアマンの柏崎さんには、黒にんにくを世界に打ち出すある秘策がありました。それは「世界黒にんにくサミット」。
海外から星付きレストランのシェフを招待し、黒にんにく料理を披露。青森を代表する特産品にしようと、世界へ発信しています。

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遊び心溢れる柏崎さんは、アイデアが尽きません。「お客さんの食品ロスも無くしたい」と、次に挑戦したのは、なんと黒にんにくの皮。皮にまで栄養が残っているというのです。
果たして柏崎さんの手で新しいものに生まれ変わるのでしょうか。

編集後記

ディレクター:野宮 瑞希(青森放送)

「遊びみたいなもの」これが柏崎さんの口癖です。
取材に行く度にデスクの試作品の山が増えていて、そのスピードにはついていけないほど。聞くと、時間を忘れ夜中まで作っていたり休日までも没頭したりと、それらに賭ける情熱や探求心にはいつも圧倒されていました。また、大型機械を操る土づくりや社員が来る前に終えてしまう雪片付けなど、何でもこなすパワフルな面も。底知れぬエネルギーは69歳とは思えません。「20代の頃は体重が50kgなかった」「無口だった」と語るので、私たちや社員までも疑ってしまいます。

番組では黒にんにくの皮の試作品づくりも取り上げましたが、実は、会社では黒にんにくの皮のゴミは他の端材に比べ多くないといいます。(黒にんにくは、ゼリーなどに加工する以外は皮つきで売ることがほとんどだからです。)健康のために「1日1片食べる」ことをおすすめしていますが、家庭で捨てられている皮をも何とかしたいという柏崎さんには驚かされました。お客さんが捨てるごみまで考えている「もったいない精神」には、頭が下がる思いです。

不慣れな取材の中、柏崎青果を始め関係者の皆様には本当に助けられました。この番組を見て、黒にんにくを手にとってくれる人が1人でも増えていただければ嬉しい限りです。

番組情報

◆柏崎青果
【H P】http://www.aomori96229.jp/

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