#134 緩まないネジから1,000の商品を生み出せ

2018年6月9(土)(テレビ朝日 放送) 山梨放送制作 協力/文部科学省 総務省 独立行政法人 中小企業基盤整備機構

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山梨県大月市にある「株式会社ニッセー」は、創業80年。金属に圧力をかけ、自動車や建築用に使われる強度の高いネジや歯車を成型する「転造」という技術を持つ。
そんな「ニッセー」が自社技術を駆使して製造したのが、緩まないネジ【パーフェクト・ロック・ボルト】、略してPLB。

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事業責任者、新佛克利さんは、PLBを特定の分野だけではなく、幅広い分野で活用してほしいという思いから、大学生や高等専門学校の生徒たちと1000の商品を生み出す「発明マラソン」という取り組みを始めた。これまでにPLBの機能を持ったボタンなど、いくつかのアイデアが生まれ、実際に製品化されたものもある。

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熱血部長の新佛さんと学生たちの取り組みを中心に、地方企業の奮闘を描く。

編集後記

ディレクター:乙黒 健(山梨放送)

今回取材したのは、株式会社ニッセーという工作機械をつくる会社です。
緩まないネジという他社には真似のできない製品を開発しましたが、販路を開拓することに苦労していました。そこで主人公である新佛克利部長(ネジの事業責任者)が考えたのは、柔軟なアイデアを持った若者たちとコラボレーションして、ネジの仕組みを活かしたまったく新しい製品を開発すること。狙いは当たり、思いもよらなかったアイデアが次々と生まれてきました。

その一つがボタンです。裁縫の必要がなく、自由に取り換えられるボタンがあったらいいねという大学生のアイデアを採用。すぐに会社の技術責任者に相談して試作品を作りました。試しにクラウドファンディングで販売したところ、一部の製品が売り切れるなど、思った以上の手ごたえを得ることができました。

さらに新佛さんは、クラフト作家など、これまで仕事上で交わることのなかった人たちも巻き込み、ボタンにさらなる価値を加えようとしています。

熱血部長、新佛さんの取り組みは、まだ始まったばかりです。しかしバイタリティーに富んだ姿は、きっと見ている人に勇気とヒントを与えてくれるはず。新佛さんの活躍にご期待ください。

番組情報

◆株式会社ニッセー
【住 所】〒409-0502 山梨県大月市富浜町鳥沢2022

◆東京都立産業技術高等専門学校
【住 所】〒140-0011 東京都品川区東大井1-10-40
【電 話】03-3471-6331

◆山梨大学 地域未来創造センター
【住 所】〒400-8510 甲府市武田4-4-37山梨大学B-1号館 315
【電 話】055-220-8449

◆御師のいえ大鴈丸 fugaku wood works x hitsuki guesthouse & café
【住 所】〒403-0005 富士吉田市上吉田7-12-16
【電 話】080-1525-9515

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