#260 ラガーマンと、菊の花。~秋田発 31歳のスマート農業~

2021年06月05日(土)(テレビ朝日 放送) 秋田放送制作 協力/文部科学省 総務省 中小機構 JAグループ

“なまはげ”で知られる秋田県男鹿市で、ある花の栽培が盛んに行われています。それは、古くから仏花として親しまれてきた、キク。2014年、若者の就農を後押ししようと、地元のJAが、キクの大規模農場・園芸メガ団地を整備。キク農家の吉田洋平さん(31)は、その園芸メガ団地のリーダーを務めています。

洋平さんが取り組んでいるのは、最新技術を使って人手不足の解消や作業の効率化を目指す「スマート農業」。花農家としては全国で初めて、国のモデル農家に選ばれました。自動運転のトラクターや最新の電照システムなど、様々な技術を駆使して、約50種類ものキクを育てています。

洋平さんの原点となったのが、2012年、日本海側の地域を襲った爆弾低気圧。東京の大学を卒業し、地元に戻って農業を始めた翌日の出来事でした。洋平さんの農業用ハウスは、ほとんどが全壊。自然の恐ろしさと農業の厳しさを痛感しました。その後、スマート農業に乗り出した洋平さん。作業を効率化し栽培面積を広げることで、自然災害による被害を最小限に抑えようと考えた末の結論でした。

洋平さんがスマート農業を始めたのには、もうひとつ理由があります。それは、若者の県外流出が続く地元のため。「農業で稼いでいる姿を若い人に見せることで、後に続いてほしい。秋田の農業がこれからも続いていくように、先頭に立って頑張りたい」。学生時代、ラグビーに打ち込んだちょっと“いかつい”31歳の夢を、最愛の妻や仲間と過ごす日常、男鹿市の美しい風景とともにつづります。

編集後記

ディレクター:中村真梨子(秋田放送)

今回の主人公、キク農家の吉田洋平さんは、私の高校時代の同級生です。ラグビー部のキャプテンとして42年ぶりの花園に連れて行ってくれた、みんなのヒーローでした。その洋平さんが”いかつい”体で可愛らしいキクを育てていると聞き、興味がわかないわけがありません。

…と、初めは同級生の仕事見学ぐらいの気持ちで畑に行ったのですが、目の当たりにしたのは、最新の自動運転トラクターを颯爽と乗りこなす姿。深夜に撮影した電照栽培の様子は、イルミネーションかと思ってしまうほどの絶景でした。

何が何でも全国の皆さんに届けたい!と思ったのは、洋平さんの地元・男鹿市への思いが、綺麗ごとではなく、深く心に刺さったからです。ラガーマンの挑戦の400日、秋田が誇る男鹿の自然美とともに、お楽しみください。

番組情報

秋田なまはげ農業協同組合 男鹿地区営農センター
【住所】秋田県男鹿市払戸字大堤160
【電話】0185-46-2311

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