#323 スーパー保育士 バムちゃん

2022年10月29日(土) 05:20~05:50 (テレビ朝日 放送) 沖縄テレビ制作 協力/文部科学省 総務省 中小機構 JAグループ

沖縄県那覇市首里の住宅街の中にある畑。そこで不定期に開催される子育て支援イベント「木漏れ日喫茶」。運営メンバーは臨床心理士や保健師、保育士…。自然の中で自由に遊ぶ我が子を見て、お母さんやお父さんがホッと安心できる空間を作っています。そんな「木漏れ日喫茶」に保育士として関わる人気者のバムちゃん。本名、羽地知香(はねじちか)さん(55)。参加者に「この場所に来てもらって親子で心を開放してもらいたい。子育てはひとりじゃないんだよ」と伝えています。約25年の保育士の経験からいろんな遊びを提案しますが、遊び方を決めるのは子どもたち。大人はサポートするだけ。リピーターも多く、コロナ禍で子育てのストレスを抱えたお母さん、お父さんを支援しています。

実はバムちゃん、本業は沖縄女子短期大学の助教。未来の保育士や先生を育てています。「遊び」を取り入れた講義が人気で多くの学生たちに慕われています。夜は月に1度、保育士や医者、先生などとともに保育についての勉強会「kodomoto(こどもと)」を主催。同じ志を持った仲間たちとともに、子どもと向き合い続けています。

たまの息抜きは家族とのキャンプ。バムちゃん一家は夫と息子との3人暮らし。いつも一緒にいますが、それぞれがマイペース。「私がおしゃべりなぶん、ふたりはおとなしい」…そこには長年連れ添った家族だけがわかる時間の流れがあります。

バムちゃんが目指すのは、保育だけではなく、福祉、特別支援、地域と子どもをつなぐことができる「スーパー保育士」。なぜ彼女は子どもと向き合い続けるのか…そこには自身の子育ての苦労や長年培ってきた保育の経験がありました。バムちゃんを中心に子ども、学生、仲間たち、保育の輪の広がりが、日本の未来を支えています。

編集後記

ディレクター:又吉慶伍

私がバムちゃんのことを知ったのは妻と子どもが「木漏れ日喫茶」に参加したことがきっかけです。木漏れ日喫茶の狙いである「親子で心の開放」ができた妻と子どもは「楽しかった!」「また行きたい!」と目を輝かせてその日のことを教えてくれました。なぜ妻と子どもの気持ちがこんなに前向きになったのか?バムちゃんとは何者だ!と思い、彼女が助教として勤めている沖縄女子短期大学にご挨拶に伺いました。

お会いしてみるととても気さくでよく笑う方で、校内を歩くたびに周りの皆さんから声をかけられる、まさに人気者です。

木漏れ日喫茶、短期大学の講義、ご家族とのキャンプ、バムちゃん主催の勉強会など何回か撮影をさせていただきましたが、撮影のたびに道端の雑草、そよ風、日の光、身近なことに対して感性を大事に保育に取り組んでいるということを教えてくれました。どんな時でも頭の中に子どもとの向き合い方を考えているようでした。そんなバムちゃんが目指すのは「スーパー保育士」です。バムちゃん曰く、「スーパー保育士」に定義はなく、彼女の長年の経験から保育だけではなく福祉、特別支援、地域と子どもをつなげるなど色々なことできる保育士のことだと思うと教えてくれました。彼女と関わった子どもたち、学生たち、同じ教育委関係者の皆さんが一緒に保育と向き合うことで面白い社会、素敵な社会につながるといいなとも語ってくれました。常にフルパワーな彼女のそばには旦那さんと息子さんの存在があります。バムちゃんとは対照的にシャイな男性陣です。個人的には旦那さんの多くを語らずともバムちゃんと息子さんを支える姿勢に父としての家族との向き合い方に多くを学べた気がします。子育て世代としてこのタイミングでバムちゃんを取材することができて本当に貴重な経験をさせていただきました。「スーパー保育士バムちゃん」を見て子育て世代の皆さんの気持ちが少しでも軽くなると嬉しいです。取材にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。

番組情報

木漏れ日喫茶 【Instagram】@komorebikissa
沖縄女子短期大学 【HP】 https://www.owjc.ac.jp/

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