#358 新鮮野菜こーたり~な! ~知らんと もったいない“大阪もん”~

2023年9月30日(土)05:20~05:50 (テレビ朝日 放送) ABCテレビ 制作 協力/文部科学省 総務省 中小機構 JAグループ

大阪府南部に広がる「泉州」と呼ばれる地域。関西国際空港も含まれる、この地にJA直売所「こーたり~な」はあります。泉州の方言で「買っていってよ」という意味の「こーたり~な」には、旬の野菜が季節ごとに400種類以上並んでいて、そのほとんどが地元でとれた野菜です。江戸時代から農場を守り続けていたり、暗闇の中で収穫作業を行っていたり、個性的な生産者が毎日出荷しています。

でも、大阪で野菜がとれるイメージってありますか?大阪といえばタコ焼き・お好み焼きのような“粉モン”、大阪城、通天閣といった観光地が思い浮かぶはず。「こんな新鮮でおいしい野菜が大阪にあるのに、知らないのはもったいない」。「こーたり~な」店員の伊藤貴之さん(48)は口ぐせのように話します。

そんな伊藤さんが去年新たに始めたのが、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)への動画投稿。その日のおすすめ野菜を伊藤さん自身が登場して紹介しています。「おはようございます!」で始まり「ばいば~い!」で終わる約15秒の動画は一発撮りが決まりで、ときには伊藤さんが噛み噛みになることも。でもそこはご愛敬、伊藤さんのキャラクターも含め、少しずつ人気が出てきています。

家族にも驚かれるほど、SNSとは縁もゆかりもなかった伊藤さん。大阪の野菜をなんとか知ってほしい、食べてほしい、その思いを胸に奮闘する伊藤さん、そして「こーたり~な」に出荷する生産者さんの姿を追いました。

編集後記

ディレクター:西森匠(ABCテレビ)

大阪生まれ大阪育ちの私が、初めて「こーたり~な」にお伺いした時に抱いた感情は「驚き」でした。とうもろこしや大根、トマトから空心菜まで、店内には地元・大阪でとれた野菜が所狭しと並びます。野菜といえば、北海道や九州など自然が豊かな地域でとれるイメージ。自分が過ごしてきた地域で、これほど多種多様な野菜が育てられていたとは思いもよりませんでした。主人公の伊藤貴之さんが口癖のように話す「これだけ新鮮でおいしい野菜が近くにあるのに、知らないともったいない」という言葉。「こーたり~な」で買った野菜はどれもおいしく(しかも安くて)、これまで食べてこなかったのは私自身、本当にもったいなかったと後悔するほどでした。

 伊藤さんは、どこにでもいる普通のおっちゃん。大阪人だからといって特別おもしろいボケやツッコミができるわけではありません。でも、どこか不器用で、いつも一生懸命な伊藤さんは、みんなから少し笑われながらも“愛される”キャラクター。インスタグラムに投稿される短い動画を見ていても、その一端を垣間見ることができます。

大阪で初めての大型直売所「こーたり~な」は誕生から20年を迎えますが、「こーたり~な」のインスタグラムはまだまだ動き始めたばかり。伊藤さんだけでなく、入社2年目24歳と若い久津間さんも加わって更新を続けています。いつか「大阪といえば、おいしい野菜がたくさんとれるよね」と言われるまで、「フォロー」し続けたいと思います。

番組情報

JA大阪泉州直売所 こーたり~な
【所在地】大阪府泉佐野市松風台3丁目1−1
【電話】072-458-0070
HPhttps://kotarina.com

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