#412 おらほの田んぼは 二刀流 ~宮城発!コメ兄弟のご飯とパン~

2024年12月07日(土) 05:20~05:50 (テレビ朝日 放送) 東北放送制作 協力/文部科学省 総務省 中小機構 JAグループ

宮城県北西部にある栗原市の一迫(いちはさま)地区。全域が中山間地域で、低地のほとんどは水田として利用されていますが、高齢化による人手不足が深刻化しています。そんななか、農地の集約や直接販売、米粉事業に活路を見出したのが農業法人「川口グリーンセンター」。この会社を引っ張っているのは兄弟。兄の太朗さんは農業通信情報技術を活用した稲作を担当、弟の大二朗さんは兄が育てた米から米粉パンをつくっています。

ともに30代。近所では学校の統廃合が進んだこともあり、かつては地元のいたるところで聞こえた子どもたちの声がなかなか聞こえなくなったといいます。また、同世代の友人が次々と地元を離れていくのをみて、地元に残っている自分たちだからこそできることはなにかを常に考えています。大二朗さんは栗原の魅力を伝える動画をSNS100本ほど投稿。太朗さんは地域に伝わる伝統芸能を継承するべく、息子の初舞台へ向けて練習を重ねます。それぞれが得意な分野で活動しているのは「故郷が寂れていくのはつらい」という思いから。仕事面では、ひとりでも多く雇用して若者に定住してもらえるよう、効率的な農業を模索中。

米の消費量が減少するなか見出した、これからの米づくりのあり方、その環境をつくるまでの苦労、米粉事業に奮闘する兄弟の姿、そして地元への思いに迫ります。

編集後記

ディレクター:谷内里咲(東北放送)

今回の日本のチカラ「おらほの田んぼは 二刀流~宮城発!コメ兄弟のご飯とパン~」の見どころは、なんといっても白鳥さん兄弟の地元に対する熱い想いです。舞台となる栗原市一迫では高齢化が進み、農業の後継者不足に悩んでいる方が多くいます。そのような中で、主人公の一人、兄の太朗さんは仕事では稲作を担当し、また、若い人の雇用を増やそうとしています。それ以外の面では伝統芸能を絶やさないようにと、息子に踊りを教えともに舞台に立っています。そしてもう一人の主人公、弟の大二朗さん。大二朗さんは兄たちが育てた米から米粉をつくり、そこからパンを焼いています。プライベートではYouTubeチャンネルに地元栗原の魅力を伝える動画をいままで100本ほど投稿。彼らをそこまで突き動かすものは、ストレートな地元愛だと取材をする中で、私は感じました。二人の同級生などは、他の自治体に出ていく人も多い中で、「せっかく地元に残っているんだから」という想いで、地元の魅力を発信したり、若者の雇用の機会をつくったりしています。

白鳥さん兄弟はそれぞれの得意な分野でお互いの強いところを高めあい、また、弱いところを補い合う。春先から取材を始めましたが、さまざまな場面でお互いを大切に思っているということが伝わってきた半年でした。この番組を通して、家族のあたたかさや、みる人それぞれが心の中にある地元への想いを呼び起こすきっかけになればと思います。

番組情報

有限会社川口グリーンセンター
【住所】 〒987-2303宮城県栗原市一迫川口町尻8
【電話番号】0228-54-2276
【URL】https://www.greencenter.co.jp/

元気くん市場 仙台南店
【住所】 〒982-0251宮城県仙台市太白区茂庭2丁目2-4
【電話番号】022-398-3225
【URL】 https://www.genkikun.jp/

米粉パン ロティ エナ
【住所】 〒985-0002宮城県塩竈市海岸通10-18
【電話番号】022-365-4334

風の沢ミュージアム
【住所】 〒987-2302 宮城県栗原市一迫片子沢外の沢11
【電話番号】0228-52-2811
【URL】 https://kazenosawa.site/

ご意見・ご感想

皆さまからのご意見・ご感想をお待ちしております。
お寄せいただいたコメントにはすべて目を通しておりますが、必ずしも掲載されるものではございませんのでご了承ください。
なお、企画提案、商品宣伝、イベント告知等に関する投稿は固くお断り申し上げます。

※ 記入欄に、お住まい(都道府県)もご記入いただければ幸いです(任意)