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新潟県にある日本海最大の島、佐渡島(さど)。2024年「佐渡島の金山」が世界文化遺産に登録され、いま注目を集めています。春になると、島中に鳴り響く太鼓の音…それが「鬼太鼓」。太鼓に合わせて鬼が舞い踊ります。五穀豊穣や地域の安全を祈る祭礼行事で、佐渡島で古くから続く伝統芸能。地域それぞれに鬼太鼓団体があり、人口約4万6千人の島になんと120もの団体があるといわれており、子どもからお年寄りまで鬼太鼓に熱中しています。佐渡島の人々にとって「鬼」は特別な存在。人々を守る「神の化身」とも考えられています。
鬼太鼓組のひとつ「春日鬼組」。佐渡島の玄関口、両津港からほど近い春日町にあります。昭和6年に設立され、現在のメンバーはおよそ50人。会長を務めるのは、齋藤博文さん(51)。自分と家族、そして地域を見つめ直したいと49歳で仕事を早期退職し、いまは鬼太鼓活動に専念。「春日鬼組」のモットーは「誰でもウェルカム」。いまだ多くの地域で、女性や子どもが鬼になれない伝統が残る「鬼太鼓」。しかし春日鬼組では女性や子ども、そして移住者や外国人も鬼になることが可能。齋藤さんは、自身のとある経験から、差別なく誰でも参加できる鬼組を目指しています。
実は英語が堪能な齋藤さん。外国人との親交も深く、毎年祭りには海外から多くの人がやってきます。現在取り組んでいるのが、外国人を泊めるためのゲストハウスづくり。多くの部分をDIYで賄っているため、工事がなかなか進まないことが悩み。オープンまでは貯金を切り崩しての生活…「このままではまずい…」と思わず言葉をもらします。ゲストハウスの完成を急がなければと思いながらも「鬼太鼓」に費やす時間はゆずれません。
祭りの日が近づくと、連日連夜稽古に励む春日鬼組のメンバー。皆さんにとって鬼太鼓とはただの伝統芸能ではなく、自分自身の大切な居場所だといいます。鬼太鼓には多くの人をとりこにし、人々をつなげる不思議なチカラがあるといいます。地域の繁栄と未来のため「鬼」になる島人たちの姿を見つめます。
編集後記
ディレクター:内藤百花(新潟放送)
佐渡島で古くから続く伝統芸能「鬼太鼓」。その存在は聞いたことはありましたが、実際に目にするのは今回がはじめてでした。取材させていただいて、鬼太鼓に対する島民たちの熱狂ぶりに驚き、鬼太鼓の迫力に圧倒され、その魅力に心を奪われました。鬼と聞くと一般的には「怖い」というイメージを持つかもしれません。しかし、佐渡島の人々にとって鬼は身近な存在なのです。鬼が舞う姿を見て、子どもたちは笑顔で手拍子をしています。佐渡島では鬼は人々を守る「神の化身」とも考えられていて、子どもたちにとっては「スーパーヒーロー」のような憧れの存在でもあるのです。
佐渡島に120組あるといわれている鬼太鼓組。地域ごとに鬼の面や踊り、祭りの時期も様々ですが、今回は佐渡島の両津港近くにある「春日鬼組」に密着させていただきました。春日鬼組の皆さんは、「おれたちはもう鬼太鼓バカなんだよね~(笑)」と口々にいうように、稽古以外でも太鼓の音が聞こえてくると思わず体が反応してしまったり、飲み会中に鬼を舞い始めたり…と、いつも鬼太鼓がそばにあるようです。
小さい子どもからお年寄りまで、みんなで一緒に夢中になれる鬼太鼓ですが、春日鬼組では、地域の人々のつながりだけでなく、佐渡島ヘの移住者や島外に住む人々、外国人にまで、この鬼太鼓を通じて交流の輪が広がっています。
今年の秋にはなんと海外で鬼を舞う春日鬼組。以前、春日鬼組を訪れた人のつながりで、スイスで開かれるイベントに招待され、鬼太鼓を披露する予定です。スイスの街で鬼が舞い、人々が鬼太鼓に魅了されるのを楽しみにしています。