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人口80万人の政令市・浜松の最北端に水窪町(みさくぼちょう)はあります。面積の9割以上が森林で、人口約1500人の過疎化と高齢化が止まらない町です。
この山奥の集落で「スーパーまきうち」は力強く営業中。切り盛りするのは、店が実家にあたる店長・牧内基(もと)さん(46)と妻で社長の真美さん(36)。町にスーパーは2軒しかないため、「まきうち」は町民の「食」=「命」を支える存在。ショーケースに並ぶおかずを新聞紙や薄紙にくるりと包んで手渡してくれる…昔ながらのあたたかさを残しながら、斬新でユニークなフェアやイベントも毎週のように企画しています。
水窪で生まれ育った基さんは「山だから食べられないなんてことは絶対にない」と、片道2時間かけて市場へ足を運び、ショーケースに鮮魚を並べることに並外れた情熱を注いでいます。結婚を機に水窪に越してきた真美さんは「自分を受け入れてくれたこの町に、私も受け皿をつくり次世代へつなぎたい」と、深い感謝と強い意思で、深刻な空き家解消にも無償で取り組んでいます。
夫婦は町にとって貴重な若者世代。2人の活動源は、過疎の町の行く末を案じ背負いこむような過度な使命感とはまた少し違う、純粋な「この町とこの町に暮らす人たちを愛おしむ気持ち」。
「ここにはなにもないから」と、かつては水窪を出ていきたかった基さん。妻の真美さんが抱く水窪への愛情と、社長の重責を担ってでも「まきうち」を支えきるという覚悟に触れたことで「ここで生きていきたい」と思うように。
人口減少という一朝一夕で解決できない課題は、依然として水窪に大きくのしかかっています。それでも「ワクワクする所に人は集まる」「この町で商売できることが心底幸せだ」と2人は笑います。小さくなり続けるふるさとと向き合い、慈しみ、はつらつと生きる夫婦のチカラは、いまこの町に暮らす人の「心」を満たし、町そのものを元気にしています。
編集後記
ディレクター:野田栞里(静岡放送)
JR浜松駅を降り車で北上、山道に入ってもずんずん進み2時間ほどすると、水窪町(みさくぼちょう)は現れます。過疎化と高齢化が著しい典型的な限界集落。でも、車から降り初めて町を歩いてみたとき『おじいちゃんもおばあちゃんも結構元気だな』と思いました。それから何度か通ううち『みなさんがお元気なのは、日々「スーパーまきうち」にお買い物へ行って、自分の家に帰って「まきうち」のおかずを食べているからなのかな』と思うようになりました。なにより私自身が「まきうち」のあたたかい従業員さんとのお喋りや美味しいおかずにチカラをもらっていました。
「まきうち」は住民1500人の「食」=「命」を支えているわけですが、商品の質・味への拘りはもちろんユニークなイベント企画で山のみんなの「心」も満たす存在です。そんな店を切り盛りするのが牧内基さん・真美さん夫婦でした。初めて出会ったときの2人柔らかなまなざしをいまでも覚えています。
いつだって全力な2人の日常を間近に見たことで『人が場所をつくっていくんだ』と知りました。2人の純粋な「水窪とここに暮らす人への愛情」に気が付き、小さくなっていくふるさとと向き合い生きる尊さを知りました。私自身も山の田舎出身です。卒業した小学校は数年前、人口減少に伴い他の地区の学校と統合しました。2人を取材して『私も自分の田舎の様子を見に帰ろうか。あの人に会いに行こうか』そんな気持ちになりました。
なんにもないけど、なんだか満たされる。
なんにもなくても、いざ無くなったら悲しい。
それが「ふるさと」で、そんな場所こそ、人はいつまでも大切なのかなと思います。
本番組が、私たちが私たちの「ふるさと」とどう向き合うべきかを考えるきっかけになったら嬉しいです。ふるさとを思う心の積み重ねが、全国各地、水窪のような「地方」の元気に繋がると信じているからです。
町のみなさんがかけてくださる言葉が「よく来たね」「またいつか来てね」から、「おかえり」「いってらっしゃい」にかわった時。水窪は私の第二の「ふるさと」になりました。
「ス―パまきうち」のみなさん。牧内さん家族。本取材で出会ったみなさん…本当にありがとうございました。また帰るよ!
番組情報
スーパーまきうち
【代表】牧内真美
【住所】〒431-4101 静岡県浜松市天竜区水窪町奥領家3027₋20
【電話】053-987-0414
【営業時間】午前9時~午後6時
【定休日】日曜日
【公式Instagram】@super_makiuchi




