#8 ラーメンで朝食を! ~地域の伝統と絆に学ぶ~

2013年6月2日(日)(テレビ朝日 放送) 静岡放送制作  協力 文部科学省

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静岡県藤枝市には一風変わった食文化があります。それは、朝からラーメン店に行って朝食にラーメンを食べることです。これを「朝ラー文化」といい、朝7時頃から開店しているラーメン店が市内に15軒、周辺をあわせると25軒ほどあります。なぜ朝ラーが始まったのか、それは「藤枝のお茶の業者が早朝の仕事を終えて、まだ開店していない店に勝手に入り込んで待っていた(店は鍵もかけてなく開けっぴろげ)。店主はそれを咎めるどころか、待たせては申し訳ないと、営業時間を徐々に早めた。するといつしか朝から営業をする店になった」・・・いつのことかはっきりしませんが、おそらく昭和40年~50年代にかけてのことのようです。静岡人はのんびりしているといわれますが、藤枝の人ものんびりとして人の良さは、こうした店主に表れているかもしれません。

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他の朝ラーの店は、なぜ始めたのか。フランス料理店をラーメン店に変えた店主がいました。お得意様から「どうせなら朝ラーにしてくれ、食べに行くから」といわれたのがきっかけでした。また、夜遅くまでやっていたラーメン店主が朝ラーに切り替えた理由は「家族の絆」でした。夕方を家族団らんの時間にするため、朝の営業にしたのでした。すると子供を通して近所や学校のつながりが出来て、新しいお客さんが増えました。夜に比べて営業時間は短いですが、朝ラーという食文化が根付いた藤枝では、商売がやっていけるのです。店主はそれに感謝し、藤枝が朝ラーでさらに盛り上がることに役立ちたいと、日々努力を続けています。

編集後記

ディレクター:水鳥 誠(静岡放送)

今回紹介した店は3軒でしたが、どこも本当においしいラーメンでした。もちろん個人差はありますが、さっぱり味の「マルナカ」は本当にくせになります。でも来店するときは行列覚悟、席も相席の可能性が高いです。「まるみ」の海老塩らぁ麺も絶品。私ははまりました。「ちっきん」の煮干ラーメンは魚が嫌いでなかったら絶対オススメですね。特濃煮干というのもあります。がツンと煮干!試してみてください。
さて、藤枝朝ラーメンの店は他にもたくさんありますが、意外と取材拒否の店がけっこうあります。一番の理由は、朝から客が殺到して近所迷惑になるということです。確かに朝は通勤通学、交通ラッシュでせわしない時間です。どうか、朝ラーを食べに出かける際には、近隣への配慮も忘れずお願いします。店は、藤枝朝ラー文化軒究会のホームページを参考にしてみてください。

番組情報

  • マルナカ
    中華そば(並)450円

    【HP】ホームページ
    【住所】静岡県藤枝市志太
    3丁目1-24
    【電話】054-646-1516
    【営業時間】08:30~13:30
    【休み】日曜・祝日
    第2,4土曜日
    その他臨時休業有り

  • らぁ麺屋まるみ
    海老塩らぁ麺 800円

    【住所】静岡県藤枝市高洲
    53-17
    【電話】054-637-2224
    【営業時間】8:00~14:00
    スープがなくなり次第終了
    【休み】火曜

  • ちっきん
    煮干らぁ麺 700円

    【住所】静岡県藤枝市田中
    2丁目13-6
    【電話】054-646-6078
    【営業時間】
    [火~土]7:00~14:00
    [金・土]17:00~20:00
    【休み】日曜、月曜

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