#10 山菜・きのこ採りの仙人 ~八ヶ岳の行列店に学ぶ~

2013年6月23日(日)(テレビ朝日 放送) 山梨放送制作  協力 文部科学省

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山梨県北西部にそびえる八ヶ岳。この山の中腹、標高1350メートルに、驚きの店があります。毎週末、この店には大行列が出現します。開店時に入りきれなかったお客さんは1時間待ち、2時間待ちは当たり前です。駅から近いわけでもないのに、インターネットの有名グルメサイトでは、山梨県で常に1位を争います。

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この行列店の名は「仙人小屋」。主は大林登さん(64歳)です。ひげを蓄え、作務衣姿で料理をする姿はまさに「仙人」そのもの。もちろん、お客さんからは「仙人」と呼ばれています。お店の人気の秘密は、八ヶ岳の四季を丸ごと味わえる、仙人ならではの独創的でダイナミックな料理にあります。

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春は仙人自ら八ヶ岳で採った、20種類以上の山菜をおひたしや天ぷらに料理する「春の山菜定食」。6月からはアクが全くなく生で食べることができるワラビを、生け花のように剣山の上に挿した「夢ワラビ定食」が、お客さんの目と舌を魅了します。

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仙人の流儀は、自ら山に入り、八ヶ岳の四季の旬をお客さんに届けることです。春は山菜を採り、夏は川魚を釣り、秋はきのこ、冬は猟師となり鹿や熊などを獲ります。そのため、同じシーズンでも、メニューは毎日変わります。
そんな季節の移ろいも楽しんでほしいと、仙人は語ります。
日々、八ヶ岳と向き合い、八ヶ岳の息遣いを感じる仙人の姿には、たくさんの学びがありました。

編集後記

ディレクター:山田 歩(山梨放送)

仙人小屋の魅力は、まぎれもなく、“仙人”こと、大林さんにあります。“仙人”はほぼすべてを1人で料理するため、お客さんの前に姿を現すことはほとんどありません。
しかし、仙人小屋の料理を食べた人は、必ず、その舌に“仙人”を感じるのです。そんな“仙人”に密着し、人気の秘密を探りました。
「食」の番組でありながら、「人」にも迫ったつもりです。登場人物は、“仙人”、奥さん、元弟子のたったの3人です。おそらく「日本!食紀行」の中でも最も少ない登場人物となることでしょう。しかし、もう一つの主役、山菜や川魚、きのこなど、八ヶ岳の旬の食材達が画面を彩ってくれたので、編集していても楽しかったです。
最後に、番組を見て“仙人”の料理を味わってみたいと思った方にアドバイスです。混雑を避けたいという方は、人気商品は品切れの場合もありますが、平日の午後2時以降が狙い目です。あっ、そうそう、ボリューム満点なので、おなかを空かしてくることはお忘れなく!

番組情報

  • 仙人小屋

    ◎お刺身かわら板 3000円
    (内容は日によって変わります)
    ◎夢ワラビ定食 3000円
    (初夏限定)

    【HP】 ホームページ
    【住所】 山梨県北杜市大泉町西井出6924-2
    【電話】 090-8812-9958
    【営業時間】11:00~15:00 (予約不可)
    【休み】
    木曜日(4月~10月)
    水・木曜日(3月・11月)
    火・水・木曜日(12月~2月)

  • 自然屋

    ◎山菜クレープ 2000円
    (内容は日によって変わります)

    【HP】 ホームページ
    【住所】 山梨県北杜市大泉町西井出6924-2
    【電話】 080-5387-6350
    【営業時間】11:00~16:00
    【休み】 水曜日
    (冬季は日曜のみ営業)

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