#38 黄金のいぶりがっこ~里山の野菜農家に学ぶ~

2014年2月9日(日)(テレビ朝日 放送) 秋田放送制作  協力 文部科学省

shokukikou38-2.jpg秋田県の山あいの農村で作られる漬物・いぶりがっこを紹介。
里山に生きる野菜農家の1年に密着して、伝統食を守る人々の思いを伝える。

横手市山内三又の高橋登さんは里山の集落の14代目。
稲刈りを終えた10月からいぶりがっこ作りを始める納屋で燃やす薪の煙で大根をいぶすいぶりがっこは秋田でだけ作られる伝統食。。

shokukikou38-1.jpg登さんは自分で育てた米と大根を使って、ひと冬に5万本のいぶりがっこを漬け込んでいる。
燻すことでアミノ酸の含有量が増え、旨味が増すと言われる大根。
成分分析を交えて、いぶりがっこのおいしさを伝える。

 

編集後記

ディレクター:石川 岳(秋田放送)

今、日本の農業は岐路に立たされています。山が多い島国で、農家は昔から米作りに苦労してきました。賛否両論ありますが、日本人の主食である米作りを保護するため、40年前から続いてきた減反政策は、間もなく廃止されます。TPPによって海外から安い農産物が入れば、大規模経営が難しい日本の農家はひとたまりもないでしょう。そしてなにより生産者の高齢化。これから、誰が日本の食を守るのでしょうか。
今回私たちが番組で伝えた三又集落は、まさに日本の農業の縮図です。取材に応じていただいた高橋登さんは、作って加工して販売する、いわゆる農業の6次化に生き残りをかけています。今年で64歳になりますが、パソコン操作も学んでネット販売にも乗り出しました。。shokukikou_toiawase38-3.jpg
でも、年を追うごとに集落には元気がなくなっている。自分一人ではどうにもならない現実に、侘しさも感じているといいます農業県・秋田のマスコミが何を全国に伝えなければいけないのか。テレビの力が、より試される時代だと痛感しています。

番組情報

◆農家民宿・三又長右エ門(みつまたちょうえもん)
【電 話】 0182-53-5138
特定非営利活動法人 秋田花まるっ グリーン・ツーリズム推進協議会ホームページ
http://www.akita-gt.org/stay/minshuku/mitumata-chouemon.html

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