#44 伝えたい!くせモノたちの知られざる味~相模湾発 売れない魚に恋した男~

2014年4月20日(日)(テレビ朝日 放送) 静岡放送制作  協力 文部科学省

shokukikou44-3.jpg今回の舞台は海の幸の宝庫・相模湾。

活きの良い旬の魚が水あげされる静岡県伊東漁港に魚屋の長谷川大樹さん(37歳)の姿が見えます。
しかし彼が仕入れるのは普通の魚だけではありません。いわゆる”未利用魚”、これまでは捨てられていた魚を扱う異色の魚屋なのです。

shokukikou44-1.jpgそんな長谷川さん一番のお気に入りが
「ホシエイ」。

尾の毒針や独特のぬめりと臭いなど、漁師や料理人からはまさに嫌われ者といっていい存在です。

ところがそのホシエイ、彼の手にかかると絶品に生まれ変わるというのです。

捨てられてきた魚を驚きの味に変貌させる長谷川さんならではの処理とは?

ホシエイを求め長谷川さん自ら参加する静岡県富戸での定置網漁に密着しました。

shokukikou44-4.jpgさらに、本当にホシエイはおいしいのか、料理店への配達にも同行。

受け取った料理人たちはどんな反応を見せるのか。
そして、ホシエイ料理を食べた客の反応はいかに。

これまでは知られていなかった魚のおいしさを伝え、さらに漁師たちの意識までも変えていく一人の魚屋の姿を追います。

編集後記

ディレクター:雨森 健一(オフィス・ゾラ静岡)

「どんな魚でもとりあえず口にしてみる」というほど長谷川大樹さんはとにかく魚が大好き。自分の舌で味わったからこそ、どの魚をどう食べればおいしいか絶対的な自信を持っているのです。そんな彼が惚れ込んだホシエイの肝は、とろけるような食感とほどよい脂っこさでまさに絶品でした。そしてホシエイだけに留まらず、素早い血抜きや神経締めといった彼のテクニックによってギンザメやドチザメというマイナーな魚、あるいはサワラやサバなど普通の魚までもが抜群の食材に生まれ変わります。何より素晴らしいのは、その知識を決して隠すことなく人に伝えようとする姿勢です。その結果、一部では漁師たちが自らホシエイを処理するようにまでなっています。漁師から魚屋、料理人、そして消費者までを巻き込んだ“知られざる味”のスパイラルが広がっていくさまに深く感銘を受けました。

番組情報

◆浜善
【住 所】静岡県伊東市新井2-1-3

【電 話】0557-38-0098
【H P】http://www4.tokai.or.jp/hamazen/

◆イルチッチォーネ
【住 所】東京都渋谷区神泉町7-14
【電 話】03-5459-5288
【H P】http://il-ciccione.jp

◆笊麦
【住 所】神奈川県藤沢市鵠沼橘1-17-2 高田ビル2F
【電 話】0466-55-3735
【H P】http://www.zarubaku.com

◆新道亭
【住 所】神奈川県逗子市逗子2-10-3
【電 話】046-871-2012
【H P】http://shindotei.lolipop.jp/

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